「VMware Fusion 11.5.5」リリース、コンテナを実行可能に

投稿者 | 2020-05-29

「Windows 10 20H1」「Ubuntu 20.04」のサポートも

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2020年5月28日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 11.5.5 Build 16269456」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約602.48MB)。

Ver. 11.5を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(「11.5.3 Build 15870345」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 「Project Nautilus」と称される、ネイティブなコンテナランタイムを新たにサポートし、アプリケーションの開発者等に向けて、PodVM、Native Pod(コンテナ)を実行するためのビルトインのコマンドラインインターフェイス「vctl」を提供。イメージのプル、プッシュ、ビルドに対応し、vctlコマンドを通じてコンテナを実行可能に
  • サポート対象オペレーティングシステムの追加。Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 20H1(Version 2004)」をゲストOSとしてサポート。「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」において、同オペレーティングシステムのISOイメージを正確に認識し、自動インストール機能「Windows Easy Install(Windows簡易インストール)」オプション、共有フォルダ、Unity(ユニティ)モード等の諸機能を利用可能に
  • 新たに「Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)」「Fedora 32」をゲストOSとしてサポート。プリコンパイルされたカーネルモジュールを伴う ゲストOS拡張機能「VMware Tools」が同梱され、自動インストール機能「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」オプション、共有フォルダ、ダイナミックレゾリューション等の諸機能を利用可能に(VMwareは、オープンソースのゲストOS拡張機能「open-vm-tools」の利用を推奨している)
  • サービスオープナーにおける権限昇格の脆弱性を修正。通常のユーザ権限を有する攻撃者が、VMware Fusionがインストールされているシステムのrootに権限を昇格させるために、この問題を悪用する事が可能となっていた(The Common Vulnerabilities and Exposures project(cve.mitre.org)は「CVE-2020-3957」、VMwareセキュリティアドバイザリは「VMSA-2020-0011(Important)」の共通脆弱性識別子を各々割り当て)
  • And many others…

VMwareは、vSphereプラットフォームに マルチコンテナ、仮想マシン、Kubernetesクラスタを統合する「Project Pacific」を推進していますが、「Project Nautilus」は同プロジェクトのmacOS対応版に相当し、ローカルにおける単一のファイル内で同様の展開を定義します。また、「vctl」を通じて コンテナイメージをダイレクトに実行する事が可能となる他、リモートリポジトリからのイメージのプル、リモートリポジトリへのローカルイメージのプッシュ等にも対応する事が可能となっています。

また、各コンテナは独自のポッドを取得し、各ポッドは カスタムVMnetから独自のIPアドレスを取得する事が可能となっています(起動後に、コンテナの詳細を調べる事によって確認する事が可能)。

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Mojave 10.14」以降(「macOS Catalina 10.15」を含む)となっています。Ver. 11.5.3にてサポートされていた「macOS High Sierra 10.13」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.14」〜「10.15」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、VMTN(VMware Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

「VMware Workstation 15.5.5」について

その他にもVMwareからは、同日付にて Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation Pro」のメンテナンスアップデートに相当する「VMware Workstation 15.5.5 Pro Build 16285975」「VMware Workstation 15.5.5 Player Build 16285975」もリリースされており、同版では 新たにMicrosoftによるWindows Hypervisor Platform APIがサポートされ、「Windows 10(ホストOS)」において Hyper-V機能、或いはVBS(Virtualization-based Security)が有効化されている場合においても、「VMware Workstation Pro」を通じて VMware仮想マシンを実行する事が可能となっています。



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