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併せて、「Ubuntu 18.10」もサポート
Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2019年1月21日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop Lite」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop Lite 1.4.0 Build 19800」がリリースされ、現在Mac App Storeを通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(app 約194.7MB)。
Ver. 1を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われており、前版(「1.3.3 Build 19752」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
パフォーマンス関連の改善
- アプリケーションの起動時間を最大で80%短縮
- APFS(Apple File System)パーティションにおけるサスペンド時間を 最大で30%短縮
- 共有カメラにおけるフレーム数/秒を 最大で130%増加
Linuxサポート
- 「Ubuntu 18.04(Bionic Beaver)」「Fedora 28」「Linux Mint 19(Tara)」を、ゲストOSとして適切にインストール可能に
- Linuxゲストの共有フォルダにおいて、mmap()をサポート
- 「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」を通じて、「Debian GNU/Linux 9」「CentOS 7」の仮想アプライアンスをダウンロード可能に
- 「openSUSE Leap 15」「Ubuntu」において、ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」をインストールする事ができなかった問題を修正
- 「X Server 1.20」を伴うLinuxゲストにおいて、「Parallels Tools」が適切に動作しなかった問題を修正
- 「Ubuntu 18.04(Bionic Beaver、ゲストOS)」が、周期的にクラッシュ、或いはロックアップされ得た問題を修正
- 「Ubuntu 18.10(Cosmic Cuttlefish、ゲストOS)」をインストールする事ができなかった問題を修正
- Linuxゲストにおいて、同じ共有フォルダを2回マウントする事ができなかった問題を修正
3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善
- グラフィックスに向けた新たな「Auto(自動)」モードによって、Windowsゲストが(グラフィックス用途に)2GB以上のMacシステムメモリを使用可能に(可能であれば、それをWindowsアプリケーションから使用する事も可能)
- Windowsゲストにおいて、「OpenGL 3.x」をサポート
- 4K以上の解像度を有するモニタにおける、仮想マシンの表示方法を改善
- システムメモリ、及びグラフィックメモリの消費量を低減
- 3Dグラフィックスのアクセラレーションをオフにした場合の、パフォーマンスを向上
- macOS(ホストOS)の「System Preferences(システム環境設定)」>「Mission Control」>「Displays have separate Spaces(ディスプレイごとに個別の操作スペース)」オプションがオフになっている場合の、マルチモニタにおける仮想マシンの表示方法を改善
「macOS Mojave」への対応
- サポート対象オペレーティングシステムの追加。Appleによるデスクトップオペレーティングシステム「macOS Mojave 10.14」を ゲストOS、ホストOSとしてサポート(ゲストOSとしては、Mac App Storeから入手可能なインストーラ(.app)を通じてインストール可能。インストーラパッケージに含まれる「InstallESD.dmg」を抽出する必要はない)
- 「macOS Mojave 10.14」における新たなテーマ「Dark Mode(ダークモード)」に対応
- 仮想マシンプロセスの「Edit(編集)」メニューを通じて、iOS(iPhone、iPad)から、Windowsアプリケーションに対して 画像を挿入可能に
- WindowsゲストにおけるQuick Look(クイックルック)が、macOSのそれと同様の機能性を有するべくした改善を適用
- スクリーンショットの撮影に、Mojaveテクノロジを利用すべくした変更を適用
- And many others…
※当版より、ゲストOSの種別に関わらす、14日間のフリートライアル期間後は、年間9,100円でのサブスクリプション制となっています。
「OS X Yosemite(OS X 10.10)」より実装された、Appleによる「hypervisor.framework」をコアとし、OS Xのサンドボックス内で動作する「Parallels Desktop Lite」は、macOS(Mac OS X)、「Windows XP」〜「Windows 10」、各種Linuxディストリビューション、及びクラウドライブラリからダウンロード可能な仮想アプラインスをゲストOSとしてインストール実行可能となっています。
一方で Business、Pro、Standard各エディションから制限された機能が幾つか存在し、その中には「Coherence(コヒーレンス)」モード、Boot Camp起動、ドライバレスプリンティング(プリンタ共有)、ブリッジネットワーク等が含まれています(ブリッジネットワークは、サンドボックスモデルによる制限から実装する事が叶いません)。
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS High Sierra 10.13」以降(「macOS Mojave 10.14」を含む)となっています(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「10.7 Lion」〜「10.14 Mojave」となります)。