Spotlight(スポットライト)

投稿者: | 2005-06-04

最終更新日 2017年2月12日

検索語入力ウインドウ
↑「Mac OS X 10.4 Tiger」における Spotlightの検索語入力ウインドウ(クリックで拡大表示)

メターデータ検索とインクリメンタルサーチで、広範にして高速な検索を実現

米Appleより開発、提供等が行われている、デスクトップ検索テクノロジ(メタデータ検索)。macOS(Mac OS X)を対象プラットフォームとし、米国時間2005年4月29日付にてリリースされた「Mac OS X 10.4 Tiger」において、中核機能の一つとして新たに実装された。独立したアプリケーションではなく、システムレベルで統合されている。

従来までの ファイル名や修正日等に基づいたアプローチとは異なり、種々のメタデータを含む、ファイルの内容にまで着目したインテリジェンスな検索の実行を可能としている。このメタデータとは、データ自身について、ファイル名とは別にデータに関する補足、説明等が記述されたデータと定義する事ができ、これには、EXIF(Exchangeable image file format)情報、ID3タグ、フォーマット、エンコードソフトウェア、コーデック、データレート、サンプリングレート、ビットレート、テキストエンコーディング、ジェネレータ(作成アプリケーション)等、様々な情報が含まれる。尚、画像データのメタ情報は「Adobe Photoshop Lightroom」や、macOS標準の「Photo.app」等で確認する事も可能。

※メタデータの「メタ」は、ギリシャ語で「~について」「超越する」「~の上の」等、様々な意味と使い方があるが、メタデータにおける「メタ」は「~について」、英語における「about」と同義であると解釈する事ができる。つまりメタデータとは抽象的ではあるが、データ自体の表現や記述に使われるデータを指しており、表現される側のデータが対象データ、表現する側のデータがメタデータとなる。

また、検索クエリ入力の1文字追加毎に 検索結果がドロップダウンにてリアルタイムに更新(絞り込み)されるインクリメンタルサーチ、mdimporterによるインデックス管理等により、高いパフォーマンスを実現している他、永続的な検索結果をフォルダレベルにて反映可能な「スマートフォルダ」機能の提供、及びプラグインを介した他アプリケーションに対する付加機能としての組み込み等もサポートしている。

検索範囲は 各種のローカルディスクのみならず、ネットワーク上の共有ボリューム(フォルダ)を対象としたインデックスの作成にも対応している他、iTunes Store、iBooks Store、App Storeにおけるコンテンツも対象としている。また、「Help(ヘルプ)」メニューに配置された検索ボックスを通じて 各種ヘルプコンテンツを直接検索する事も可能としている(メニュー項目を検索対象に追加した事により、検索クエリを含むメニュー項目も併せてリストアップ可能)他、アプリケーションレベルでは、Webブラウザ「Safari」における閲覧履歴(ヒストリ)、日本語対応を含む「Dictionary(辞書)」等もサポートしている。

検索結果の表示ウインドウ
↑「Mac OS X 10.4 Tiger」における 検索結果の表示ウインドウ(クリックで拡大表示)

米国時間2014年10月16日付にてリリースされた「OS X Yosemite(OS X 10.10)」では、従来までメニューバー右端の虫眼鏡アイコン直下に表示されていた検索語入力ボックスが 画面中央に配置されてるべくした変更が適用された。ここでの検索結果は 項目別に分類されたドロップダウンリストで表示され、各種のドキュメント(イメージやPDF等)等をクリックする事によって、サムネール(コンテンツのプレビュー表示)、更新時刻等、ファイル毎の詳細を確認する事も可能となっている。また、「Show all in Finder…(Finderにすべてを表示…)」をダブルクリック(或いはリターンキー)する事によって、新規Finderウインドウでの表示にも対応している。

Spotlight検索を支えるインデックスファイル

当検索テクノロジで見られる高速なレスポンスは、ルートディレクトリ直下の不可視フォルダ「.Spotlight-V100」以下に保存されているインデックスファイルによって齎されており、これはmacOS(Mac OS X)のインストール後、初回起動直後に自動的に作成される事となる(作成時間は、環境によって差がある)。

尚、作成した索引に不具合が生じた場合には、「Terminal(ターミナル)」を通じて以下のコマンドを実行する事によって、ストアしてきたインデックス関連の情報を削除した後に 新たに再構築する事ができる(要管理者権限)

sudo mdutil -E /

また、任意のボリュームに対する インデクシング自体の有効化(無効化)は、以下のコマンドを実行する事によって制御する事が可能。

sudo mdutil -i on | off /Volumes/ボリューム名

mdutilコマンドでは上記の他にも、インデックス範囲のカスタマイズ、ストアされているメタ情報のリストの確認、索引対象か否かの確認、詳細情報の表示等が可能となっている(インデックス対象となるボリューム内であっても、アクセス権によって制限されている領域や不可視ファイル、或いはバンドルパッケージ内のコンテンツ等はメタデータ検索の対象とはならない)。