「Parallels Desktop 12.2.1」リリース、Visual Studioとの互換性を改善

Parallels International GmbHより米国時間2017年6月30日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 12 for Mac 12.2.1 Build 41615(Parallels Desktop 12 Update 2 Hotfix 1)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。

macOS(OS X、ホストOS)との互換性改善等を含む メンテナンスアップデート

Ver. 12を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、前版(Parallels Desktop 12.2.0)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • macOS(OS X、ホストOS)のDock、或いはFinderから起動した後に、Windows(ゲストOS)、及び その他の共有アプリケーションがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • Dock、或いはFinderからWindows(ゲストOS)を起動した後に、DockからWindows、及び その他の仮想マシンのアイコンが表示されなくなるケースが確認されていた問題を修正
  • ホストコンピュータをスリープから復帰した後に、Microsoft Visual Studioがフリーズするケースが確認されていた問題を修正
  • Shared Profile(共有プロファイル)の改善。macOS(OS X、ホストOS)のデスクトップにファイルが表示されてから、Windows(ゲストOS)デスクトップに それが反映されるまでに、長い遅延が生じていた問題を修正

Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 Creators Update(ゲストOS)」に対しては、「Parallels Desktop 12」では「Parallels Desktop 12.2.0」以降で、「Parallels Desktop 11」は「Parallels Desktop 11.2.3」以降で各々対応しています(「Parallels Desktop 10」以前では、「Creators Update」はサポートされません)。

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「OS X Yosemite(OS X 10.10)」以降(「macOS Sierra(macOS 10.12)」を含む)となっています。Ver. 11.0にてサポートされていた「OS X Mavericks(OS X 10.9)」は、対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Mac OS X Server 10.5」〜「macOS 10.12」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。