「VMware Fusion 8.5.8」リリース

セキュリティ関連の修正等を含む メンテナンスアップデート

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2017年6月22日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 8.5.8 Build 5824040」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約467.02MB)。

Ver. 8.5を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、現時点(当エントリ投稿時点)において変更点の詳細は明示されていませんが、主として種々のバグフィックス、セキュリティアップデート等が行われています。

尚、Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 Creators Update(Version 1703、ゲストOS)」に対しては、米国時間2017年5月18日付にてリリースされた「8.5.7 Build 5528452」において正式にサポートされ、世界開発者会議「WWDC 2017(Worldwide Developers Conference 2017)」において発表された、Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS High Sierra 10.13」に対しては、2017年内にリリース予定とされる次版(恐らく「VMware Fusion 9」)において、(ゲストOS、ホストOS共に)正式にサポートされる予定と伝えられています。

「High Sierra Beta」の試用について

米国時間2017年6月12日付にて公開されたVMware Fusion Blog(公式ブログ)を通じて、「macOS High Sierra Beta」を「VMware Fusion 8.5」にゲストOSとしてインストールするためのプラクティカルガイド(テストドライブ)が公開されています。

現時点では、新規インストール時にエラーメッセージ(Unable to create the installation medium)が表示されたり、ゲストOSのブートボリュームにAPFSが適用されている場合に、UEFIのAPFSドライバがゲストOSを起動する事ができない、といった問題が確認されていますが、アプリケーションパッケージに含まれる「Create Mavericks Installer.tool(「/Applications/VMware Fusion.app/Contents/Library/Create Mavericks Installer.tool」)」を GitHubにホストされている最新版(有志による修正)に置き換える事によって、新規にインストールして実行する事が可能となります(インストール時には、APFS(Apple File System)へのアップグレードを問うメッセージが表示されますが、現時点において VMware仮想マシンは同ファイルシステムに対応していないため、このチェックボックスはオフにする必要があります)。