「VMware Fusion 11.0.1」リリース、「Ubuntu 18.10」をサポート

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2018年11月9日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 11.0.1 Build 10738065」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約495.40MB)。

「RHEL 7.6」「Fedora 29」もサポート

Ver. 11を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われており、前版(「11.0.0 Build 10120384」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • サポート対象オペレーティングシステムの追加。新たに「Ubuntu 18.10 LTS(Cosmic Cuttlefish)」「RHEL 7.6(Red Hat Enterprise Linux 7.6)」「Fedora 29」をゲストOSとしてサポート。プリコンパイルされたカーネルモジュールを伴う ゲストOS拡張機能「VMware Tools」が同梱され、「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」、ダイナミックレゾリューション等の諸機能が利用可能
  • 仮想ネットワークアダプタ「vmxnet3」において未初期化スタックメモリが使用され得た問題に起因して、ゲストOS(仮想マシン)によって、ホストOS上で任意のコードが実行されるケースが確認されていた脆弱性を修正(The Common Vulnerabilities and Exposures project(cve.mitre.org)は「CVE-2018-6981」、VMwareセキュリティアドバイザリは「VMSA-2018-0027(Critical)」の共通脆弱性識別子を各々割り当て)
  • コンテナ型の仮想化ソフトウェア「Docker for Mac」或いはType 2 ハイパーバイザ「Parallels Desktop for Mac」が動作しているホストOSにおいて、並行してVMware仮想マシンを起動(パワーオン)した場合に、エラーメッセージ(Cannot power on virtual machine: Too many virtual machines.)が表示され、起動に失敗していた問題を修正

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Sierra 10.12」以降(「macOS Mojave 10.14」を含む)となっています。Ver. 8.5にてサポートされていた「OS X Mavericks(OS X 10.9)」「OS X Yosemite(OS X 10.10)」「OS X El Capitan(OS X 10.11)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.12」〜「10.14」となります)。また、「Direct3D 10.1」を利用可能なハードウェア要件は、「MacBook(Early 2015)」以降、「MacBook Air(Mid 2012)」以降、「MacBook Pro(Mid 2012)」以降、「Mac mini(Late 2012)」以降、「iMac(Late 2012)」以降、「Mac Pro(Late 2013)」以降となっています。

「VMware Workstation 15.0.1」について

その他にもVMwareからは、同日付にて Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation Pro」のメンテナンスアップデートに相当する「VMware Workstation 15.0.1 Pro Build 10737736」「VMware Workstation 15.0.1 Player Build 10737736」もリリースされており、同版では「VMware Fusion 11.0.1 Build 10738065」と同様のサポート対象オペレーティングシステムの追加、セキュリティ関連の修正等が行われています。