「Veertu Desktop 1.2」、オープンソースでリリース

投稿者: | 2016-10-30

ブリッジネットワーク、USBをサポートし、Mac App Storeから撤退

Veertu Incより米国時間2016年10月26日、公式ブログ、Twitter等を通じて、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Veertu」を、オープンソースソフトウェア「Veertu Desktop」としてリブランドした旨が発表され、現在Veertuによる公式サイトを通じて英語版のバイナリパッケージが、GitHubを通じて GPLv2(GNU General Public License Version 2)に準処したソースコードが入手可能となっています(dmg 約13.8MB)。

この度リリースされた「Veertu Desktop 1.2.85(Veertu Desktop 1.2 Build 85)」は、VDHH(Veertu Desktop Hosted Hypervisor)をコアプラットフォームとした Type 2 ハイパーバイザとしてソースコードが公開されており、従来までと同様に、Appleによる「hypervisor.framework」を仮想化レイヤとして使用しています。

一方で、サンドボックスモデルは採用しておらず、Sandbox対応が義務付けられているMac App Storeからは「Veertu 2016 Business」「Veertu Native」共に撤退する事となっています(ラインアップは1種に統合され、「Veertu Desktop」にて ISOイメージからのカスタムインストール等も可能となっています)。

今回の移行は、サンドボックスによる制限から実装する事ができなかった諸機能をサポートするために行われており、Ver. 1.2では 既にブリッジネットワーク、USBパススルーがサポートされた状態でリリースされています。尚、既存の仮想マシンは、インストールプロセスにおいて新形式へマイグレートされる事となります。

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Yosemite(OS X 10.10)」以降(「macOS Sierra 10.12」を含む)となっています。「hypervisor.framework」を実装していない「OS X Mavericks(OS X 10.9)」以前は、対象外となりますので御注意下さい。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、サポートフォーラム等を通じて確認可能となっています。

また、今後は 既にアナウンスされているmacOS(OS X)ゲストのサポートやアップデータの自動ダウンロード、インストール機能(ビルトインのソフトウェアアップデータ)、及びiOSも絡めたビジネスクラスの新たなプロダクトの開発予定等も告知されています。

「hypervisor.framework」、特権の分離について

「OS X Yosemite(OS X 10.10)」より実装された「hypervisor.framework」は、リソーススケジューリング、及び電源管理(パワーマネジメント)を行うためのAPIを提供しているため、同フレームワークを使用する仮想化ソフトウェアでは、(これらの機能を実装するために)別途にカーネルエクステンション(.kext)を追加する必要はありません。また、カーネルレベルでの強制的な介入も発生しないので、他のネイティブアプリケーションと同じ方法で、仮想化リソースの管理を行う事が可能となっています。

また、動作するアプリケーション、ツール、デーモンの機能が不適切に利用されないようにするために、必要に応じて特権の分離を行っています(特権が必要な場面になると、特権ヘルパーを利用してダイアログを表示し、ユーザに同意を求めるようにしています)。

VM Libraryのロケーションについて(2016年10月30日に追記)

「Veertu Desktop」をダウンロードして試用してみましたが、VM Libraryのロケーションパスが変更されていました。サンドボックスに対応していた前版までは「~/Library/Containers/com.veertu.Veertu/Data/VM Library/」に属していましたが、「Veertu Desktop」では「~/VM Library/」に移動しています。