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ディスプレイサーバとして「Wayland」を採用し、「Kubuntu 17.10」等、公式フレーバーもリリース
Canonical支援のUbuntu Foundationより英国時間2017年10月19日、Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新レギュラーリリースに相当する「Ubuntu 17.10(Artful Aardvark、GA版)」がリリースされ、現在Ubuntu Foundationによる公式ダウンロードページを通じて、x86-64(AMD64)を対象としたisoイメージが入手可能となっています(iso 約1.4GB。x86(i386)版は、提供されていません。インストールCDが、そのままLive CDとして利用可能となっています)。
コードネーム「Artful Aardvark」として、英国時間2017年6月30日よりテストリリースが開始されていた当版では、Linuxカーネルとして「Linux Kernel 4.13」、ディスプレイサーバとして「Wayland」「X.Org Server 1.19.5」が実装されている他、デフォルトのデスクトップ環境として「GNOME 3.26.1」、ファイルマネージャとして「Nautilus 3.26.0」、WebブラウザとしてMozilla Foundationによる「Firefox 56.0」、メールクライアントとして「Thunderbird 52.4.0」、オフィススイートとしてThe Document Foundationによる「LibreOffice 5.4.1」が各々採用されています。
また、デスクトップ環境、パッケージ構成等の異なる公式フレーバーとして、「Kubuntu 17.10(KDE Plasma 5.10)」「Xubuntu 17.10(Xfce 4.12.3)」「Lubuntu 17.10(LXQt/LXDE) 」「Ubuntu MATE 17.10(MATE 1.18.0)」「Ubuntu Budgie 17.10(budgie-desktop 10.4)」等も併せてリリースされています(「Ubuntu Budgie(旧budgie-remix)」は、英国時間2017年4月13日付にてリリースされたVer. 17.04より、新たに公式フレーバーとして採用されています)。
通常版としてリリースされている当版では、2018年7月までの9ヶ月間のサポート期間が設けられており、Ubuntu Japanese Teamからは、ライブ環境での日本語サポート、及び同チームによる追加パッケージ等を含む「Ubuntu 17.10 日本語 Remix」のリリースも予定されています。
デフォルトのデスクトップシェルを UnityからGNOMEシェルに変更
この度リリースされたVer. 17.10より、デスクトップ環境はGNOMEそのままに、フロントエンドのシェルの部分が UnityシェルからGNOMEシェルへと変更されています。Ver. 17.04以前からアップデートした環境では、デフォルトはUbuntuセッションとなりますが、Unityセッションもそのまま残りますので、切り替えて使用する事も可能となっています(「Unity 7」は「Wayland」に対応していないため、同セッションでログインした場合には、ディスプレイサーバとしてX.orgが使用される事となります)。