「VirtualBox 5.1.10」リリース、「Creators Update」との互換性を改善

投稿者: | 2016-11-24

「Windows 10 Creators Update」との互換性を改善し、OS XホストではNAT関連の修正も

Oracle Corporationより米国時間2016年11月21日、マルチプラットフォームに対応したオープンソースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」のアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 5.1.10 Build 112026(VirtualBox 5.1 Maintenance Release 10)」がリリースされ、現在コミュニティサイト、及びOracleによる公式ダウンロードページを通じて、OS X、Windows、Linux、Solarisを対象としたバイナリパッケージ、ソースコード、SDK(Software Development Kit)、及びPUEL(VirtualBox Personal Use and Evaluation License)に準拠したエクステンションパック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)が入手可能となっています(Mac OS X版 dmg 約89.5MB。バイナリとソースコードには、ライセンスとしてGPLv2(GNU General Public License Version 2)が適用されています)。

Ver. 5.1を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている当版では、前版(5.1.8 Build 111374)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • GUI関連の改善。「USBフィルタ詳細」ダイアログにおいて、リビジョンをHEXフォーマット(16進数)にて指定可能に
  • 一部特定のキーコンビネーションを使用した場合に、Windows(ホストOS)がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • ホストスクリーンの作業領域のリサイズを行った場合に発生し得た、利用可能なジオメトリの更新に関連した問題を修正
  • アクセシビリティ サポートが有効化されていた場合に、一部特定の環境において、クラッシュ、或いはハングアップするケースが確認されていた問題を修正
  • セッティングエディタにおける「Display(ディスプレイ)」>「Use Unscaled HiDPI Output(スケールしないHiDPI出力を使用)」が有効化されている場合に発生し得た、種々の問題を修正(同項目は、Retinaディスプレイを搭載したMacintoshコンピュータに向けたHiDPIオプジョン)
  • 「Print Screen」に関連したアクションを「Preferences…(環境設定…)」>「Input(入力)」に追加
  • 「Guest Additions」のISOイメージを挿入する場合に、最初の光学ドライブだけではなく、全ての利用可能な光学ドライブに挿入する事ができないか、試すべくした改善を適用。また、強制的にアンマウントする場合にも、ユーザに対して確認が行われなくなるべくした変更を適用
  • API関連の改善。「Solaris 11(ゲストOS)」を対象として、UTC(Coordinated Universal Time)を使用したRTC(Real Time Clock)をデフォルトとして採用(UNIX系のオペレーティングシステムでは、RTCに書き込む時刻を UTC、或いはローカルタイムの何れか一方を選択する事が可能)
  • 設定関連の改善。インターフェイス名のないホストオンリーアダプタを含む仮想マシン構成を読み込む場合の制限を緩和
  • ストレージ関連の改善。一部特定状況下において、vdi仮想ディスクのリサイズを行った場合に、当該仮想マシンを起動する事ができなくなるケースが確認されていた問題を修正
  • OS X、Windows(何れもホストOS)において確認されていた、幾つかのNAT(Network Address Translation)関連の問題を修正(SSL(Secure Sockets Layer)接続が誤ってリセットされ得た問題等。「5.1.8 Build 111374」におけるリグレッション)
  • Ver. 5.1.xにおいて確認されていた、幾つかのオーディオ関連のリグレッションを修正(オーディオ オーバーホールがコンプリートするまでの Ver. 5.0.xからオーディオコードを使用した事によって発生したリグレッション)
  • コマンドラインユーティリティ「VBoxManage」関連の改善。「storagectl」コマンドのドキュメントを修正
  • ビルドシステム関連の改善。「Python 3」をデフォルトとしたシステムにおいてVBoxをビルドした場合に発生し得た、幾つかの問題を修正
  • 次期メジャーアップデート「Creators Update」のプレリリースビルド「Windows 10 Insider Preview Build 14971(ホストOS)」を対象として、ハードニング関連の修正を適用
  • ゲストOS拡張機能「Guest Additions」関連の改善。ゲストOSのユーザ名に特殊な文字が含まれている場合においても、ゲストサービスが適切に起動すべくした改善を適用(Windows Additions)
  • Solaris(ゲストOS)がスピンロック状態にある場合に、マウス通知のコールバックがプリエンティブに実行されていた問題を修正(Solaris Additions)
  • 「Linux Kernel 4.9」との互換性を改善(Linuxホスト、ゲスト)
  • Linuxカーネルモジュールのオーバーライドルールを修正(Linux Additions、Mark Furneaux氏による貢献)
  • 種々のパフォーマンス向上等を齎すべくしたハイパーバイザの最適化
  • And many others…

その他にもOracleからは、米国時間2016年11月23日付にて旧版(Ver. 5.0)を対象としたアップデートリリースに相当する「VirtualBox 5.0.30 Build 112061(VirtualBox 5.0 Maintenance Release 30)」もリリースされ、OS Xホスト、Windowsホストにおいて確認されていた、幾つかのNAT関連のリグレッションの修正等が行われています。