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「macOS Sierra」のネイティブタブに対応
Parallels International GmbHより米国時間2016年11月11日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 12 for Mac 12.1.0 Build 41489(Parallels Desktop 12 Update 1)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約255MB)。
Ver. 12を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(「12.0.2 Build 41353」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- 「macOS Sierra」が、各アプリケーションに対して提供するタブインターフェイスに対応。仮想マシン(.pvm)のコンソールウインドウにおいて、macOSネイティブタブを利用可能に(「Window(ウインドウ)」>「Merge All Windows(全てのウインドウを統合)」)
- マルチディスプレイ(マルチモニタ)環境において、フルスクリーンモードを利用可能に
- ビルトインのタッチパッド(MacBook)、外付けマウス、或いはペンデバイスを使用して、「Windows 10(ゲストOS)」において動作する「Microsoft Office 2016」アプリケーション(「Excel 2016」「PowerPoint 2016」「Word 2016」)に対して、描画、注釈等を付加可能に
- Parallels仮想マシンによって消費されるストレージ容量を表示可能とする、「macOS Sierra」ストレージマネージャに向けた「Parallels VMs」プラグインを追加。「Free Up Disk Space(ディスクスペースの解放)」ウィザードを使用する事によって、数回のクリックにて、仮想マシンによって消費されるディスクスペースを最適化可能に
- デュアルブート インストレーションメディア(USB ThumbDrive(USBサムドライブ)等)を使用した「Windows 10(ゲスト)」のインストールが、失敗するケースが確認されていた問題を修正
- 「prl_naptd」のCPU使用率が、100%となるケースが確認されていた問題を修正
- Coherence(コヒーレンス)モード利用時における Windowsアプリケーション(ゲストOS)のウインドウが、macOS(OS X、ホストOS)のメニューバーによってオーバーラップされていた問題を修正
- Windows(ゲストOS)のみを表示する外部ディスプレイを使用した場合に、「Best for external displays」オプションが有効化されたWindows(ゲストOS)の解像度が適切に表示されなかった問題を修正
- 「macOS Sierra 10.12(ホストOS)」で動作する仮想マシンにおいて、マウスカーソルの動きに遅延が生じるケースが確認されていた問題を修正
- 仮想マシンにおいて、「control」+マウスクリック(或いはタップ)のイベントを送信した場合に、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)が開かないケースが確認されていた問題を修正
- インストールアプリケーション(.app)を使用して、ゲストOSとして「macOS Sierra 10.12」をインストールする場合に発生し得た問題を修正
- 一部のLinuxディストリビューションにおいて ゲストOS拡張機能「Parallels Tools for Linux」の自動更新を試みた場合に、アップデートに失敗するケースが確認されていた問題を修正
- 仮想マシンをサスペンド状態からレジュームした場合に、レジュームプロセスを停止する事ができなかった問題を修正
- Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10(ゲストOS)」の一部のビルドにおいて、「Web Pages: Open in Mac(WebページをMacで開く)」が適切に機能しないケースが確認されていた問題を修正
- 仮想マシンに対して暗号化された仮想ディスクが接続されている場合に、パスワードを認証する事ができないケースが確認されていた問題を修正
- アーカイブされた仮想マシンに対する名称変更が、Finderにおいて正しく反映されていなかった問題を修正
- Coherence(コヒーレンス)モード利用時に、Windows(ゲストOS)アプリケーションのウインドウが 前面に表示されないケースが確認されていた問題を修正
- 仮想マシンの起動時に、ブラックスクリーンが表示されるケースが確認されていた問題を修正
- 「Solaris 11(ゲストOS)」のインストール後に、クリティカルなエラーが発生するケースが確認されていた問題を修正
- 「RHEL(Red Hat Enterprise Linux、ゲストOS)」に対して ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」をインストールした後に、当該仮想マシンが 起動時にハングアップするケースが確認されていた問題を修正
- Windows(ゲストOS)において、ゲームアプリケーション「World of Warships」を動作させた場合に発生し得た、アーマーのグラフィックスアーチファクトを修正
- Fitbitのドングルが接続されているか、或いはソフトウェアがインストールされている場合に、仮想マシンを起動する事ができないケースが確認されていた問題を修正
- Linux(ゲストOS)において、タッチパッドを使用したスクロールのスピードが遅くなっていた問題を修正
- 対応するJISキーボードを使用しているWindows(ゲストOS)において、「英数」「かな」レイアウトを切り替える事ができなかった問題を修正
- 「Windows XP(ゲストOS)」において、ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」のインストールに失敗するケースが確認されていた問題を修正
- Windows(ゲストOS)に対して、VirtualHere USBデバイスを接続する事ができないケースが確認されていた問題を修正
- 「macOS Sierra 10.12(ホストOS)」において、(ゲストOSアプリケーションとして)「Microsoft Edge」「Microsoft Office PowerPoint」を使用した場合に、グラフィックスアーチファクトが発生するケースが確認されていた問題を修正
- 「parallels.log」ファイルのサイズが、適切に管理されていなかった問題を修正
- 「Standard Edition」にて管理される仮想マシンに対して割り当て可能な CPUコア数、RAM容量の最大値が、カタログスペックを超えていた問題を修正(カタログ通りに、vCPU:4コア、RAM:8GBに制限されるべくした変更を適用)
「Parallels Desktop 12 for Mac Business Edition 12.1.0」における新機能、及び変更点は、以下の通りとなります。
- プライベートなParallelsアカウントを所有している場合においても、追加のアカウント管理者、及びエンドユーザを登録する事が可能な、シームレスなビジネスアカウントを利用可能に
- エンドユーザからの不必要なアクションからプロテクトするために、管理者に対して更なるオプションを提供
- サポートを受けるための、カスタムセットアップに関連した問題を修正
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Yosemite(OS X 10.10)」以降(「macOS Sierra 10.12」を含む)となっています。Ver. 11.0にてサポートされていた「OS X Mavericks(OS X 10.9)」は、対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「10.12」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
「Parallels Desktop 12 for Mac 12.1.1」について(2016年11月18日に追記)
Ver. 12.1.0に引き続き、米国時間2016年11月17日付にて、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善等を主目的とした「Parallels Desktop 12 for Mac 12.1.1 Build 41491(Parallels Desktop 12 Update 1 Hotfix 1)」がリリースされています。