「Catalina Beta」と「VMware Fusion 11」

プロファイルを一時的に「Widnows 10」に変更

世界開発者会議「WWDC 2019(Worldwide Developers Conference 2019)」において発表され、スタンドアロン版のApple Music、Podcast、TVアプリケーションの提供等が予定される、Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Mojave(macOS 10.14)」ですが、米国時間2019年6月6日付にて投稿された@VMwareFusion(公式Twitter)を通じて、同OSのDP版(デベロッパプレビュー)と「VMware Fusion 11(ゲストOS、ホストOS)」との互換性に関して言及がなされていますので、その内容等を簡単に纏めてみたいと思います。

「VMware Fusion 11」は、米国時間2019年5月14日付にてリリースされた「11.1.0 Build 13668589」の段階において、「macOS Catalina Beta」をゲストOS、ホストOSとして正式にサポートしていません。現時点において、同版にCatalinaゲストのインストールを試みた場合には、「Install macOS 10.15 Beta.app」からの起動時にフリーズする問題が確認されています。

この問題を暫定的に回避するために、一次情報となるVMTN(VMware Technology Network)では、以下の手順が紹介されています。

  1. 「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」を起動し、「Select the Installation Method(インストール方法を選択))」ステップの青枠に、インストーラ(Install macOS 10.15 Beta)をドラッグアンドドロップ(インストーラに含まれる「InstallESD.dmg」では適切に認識しないので注意)
  2. 続く「Creat a New Virtual Machine(新しい仮想マシンを作成)」ステップにおいて、「Install macOS 10.15 Beta.app」を選択
  3. 続く「Choose Operating System(オペレーティングシステムの選択)」ステップにおいて、「Apple OS X」>「macOS 10.14」プロファイルを選択
  4. 続く「Finish(終了)」ステップでは「Finish(終了)」ボタンを押さずに、「Customize Settings(設定のカスタマイズ)」をクリック(「11.1.0 Build 13668589」の段階において ここで終了してしまうと、続く仮想マシンの再起動時にフリーズします)
  5. 当該仮想マシンのセッティングエディタが開くので、「General(一般)」において、OSタイプ(ハードウェアプロファイル)を「macOS 10.14」から「Widnows 10 x64」に変更
  6. 同様に「Keyboard & Mouse(キーボードとマウス)」において「Windows 10 profile(Windows 10プロファイル)」を選択
  7. 上記の設定でインストールを開始するとプロセスが進行するが、インストール完了後の再起動時にフリーズするので、「Boot Manager」から仮想マシンをシャットダウン
  8. 再度「Settings(設定)」を開き、OSタイプを「macOS 10.14」に戻し、「Keyboard & Mouse」も「Mac Profile(Macプロファイル)」に戻す
  9. ゲストOS拡張機能「VMware Tools」を2回インストール(初回にはセキュリティ拡張とアクセシビリティオプション等が、再起動後の2回目にはディスプレイドライバが各々ロードされ、有効となる)

上記のソリューションは、VMTN(VMware Technology Network)の情報をvExpertのユーザが個人サイトにおいて纏めた後に、VMwareの公式Twitterを通じて紹介されていました。