「VMware Fusion Pro 25H2」リリース、「macOS Tahoe」をサポートし、カレンダーバージョニングを導入

Broadcomによる買収完了後も開発が継続され、」「VMware Workstation Pro」と共に個人利用無償化(Free for personal use)へと舵を切った「VMware Fusion」ですが、2025年後期のリリースにおいて、リリース時期を元にバージョンを定めるカレンダー・バージョニングへと移行しています。

VMware by Broadcomより米国時間2025年10月15日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion Pro 25H2 Build 24995814」がリリースされ、Broadcomによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む13言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています(x86-64、ARM64両アーキテクチャーにおいてネイティブ実行可能な「Universal 2 Binary」としてビルドされており、ダウンロードする際にはBroadcomアカウントが必要となります)。

仮想マシンの構成ファイル(.vmx)をコマンドライン通じて編集可能とする「dictTool」を実装

「VMware Fusion Pro」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「VMware Fusion Pro 25H2」では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「VMware Fusion 13.6.4」からの主な変更点として以下の項目等が示されています。

サポート対象オペレーティングシステムの追加

  • Appleによるデスクトップオペレーティングシステム「macOS Tahoe(macOS 26)」を ホストOS、ゲストOSとしてサポート(ゲストOSとしてはIntelホストに限定した対応となっており、Mac App Storeから入手可能なインストーラー(.app)、或いは APFS(Apple File System)が適用されたリカバリーパーティションを通じてインストール可能。インストーラーパッケージに含まれる「InstallESD.dmg」を抽出する必要はない)
  • 新たに「RHEL 10.0(Red Hat Enterprise Linux 10.0)」「Fedora 42」「openSUSE Leap 16.0 RC」「SLES 16 Beta(SUSE Linux Enterprise Server 16 Beta)」「Debian 13(Trixie)」「Oracle Linux 10」「VMware ESX 9.0(Intelホストのみ)」をゲストOSとしてサポート。プリコンパイルされたカーネルモジュールを伴うゲストOS拡張機能「VMware Tools」が同梱され、自動インストール機「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」オプション、共有フォルダー、ダイナミックレゾリューション等の諸機能を利用可能に(VMwareは、オープンソースのゲストOS拡張機能「open-vm-tools」の利用を推奨している)

新たなツールの実装と機能強化

  • ローリングリリースモデルを前提として、アプリケーションの命名規則に、WindowsやUbuntu等と同様のカレンダーバージョニングを導入
  • 仮想マシンバンドル(.vmwarevm)に含まれる構成ファイル(.vmx)、ユーザー設定ファイルをコマンドライン通じて編集可能とし、高度な自動化やカスタマイズを可能とする「dictTool」を実装(ツールの詳細は「dictTool」のユーザーガイドを参照)
  • パフォーマンス、機能性の向上等を主目的として、「VMware Workstation Pro 25H2」等と同様に、デフォルトの仮想ハードウェアのバージョンを「22」にアップグレード(virtualHW.version = “22”)
  • 仮想マシンにおいて「USB 3.2」をサポート

「VMware Fusion Pro 25H2」では、新規仮想マシン作成時におけるデフォルトの仮想ハードウェアのバージョンが「22」にアップグレードされていますが、このバージョン(virtualHW.version = “22”)が適用された仮想マシンは、旧版の「VMware Fusion」とは互換性がありません。特に旧版で作成した仮想マシンをアップグレードする場合には御注意下さい。仮想マシンのハードウェアバージョンは、セッティングエディターを通じたGUIにて確認可能となっています(「Other(その他)」>「Compatibility(互換性)」。バージョンの変更は、仮想マシンが電源オフの状態にて行なう必要があります)。

仮想ハードウェア 22
仮想ハードウェア Ver. 22

システム要件について

「VMware Fusion Pro 25H2」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Sequoia(macOS 15)」以降(「macOS Tahoe(macOS 26)」を含む)となっています。「VMware Fusion 13.6.4」にてサポートされていた「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」は対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのmacOSのサポートも「macOS Sequoia(macOS 15)」「macOS Tahoe(macOS 26)」となります)。また、既知の問題点を含むその他の詳細が、リリースノート、VMware Cloud Foundation Communities等を通じて確認可能となっています。

「VMware Workstation Pro 25H2」リリース

その他にもVMwareからは、米国時間2025年10月15日付にて、Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation Pro」のメンテナンスアップデートに相当する「VMware Workstation Pro 25H2 Build 24995812」もリリースされています。

「VMware Workstation」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「VMware Workstation Pro 25H2」では、Microsoftによるサーバー仮想化ソリューション「Hyper-V」「WHP(Windows Hypervisor Platform)」検出のサポート、及び「VMware Fusion Pro 25H2」と同様の「dictTool」の実装、「USB 3.2」のサポート、フォルトの仮想ハードウェアのバージョンのアップグレード(virtualHW.version = “22”)、サポート対象ホストOS、ゲストOSの追加等が行われています。