VMware by Broadcomより米国時間2024年5月13日、VMware Fusion Blog(公式ブログ)を通じて、デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion Pro(for macOS)」「VMware Workstation Pro(for Windows Linux)」の個人利用での無償化が発表されています。
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「VMware Fusion Player」を「VMware Fusion Pro」にアップグレードするには
Broadcomによる買収完了後も、継続的な開発の意向が示されていたデスクトップハイパーバイザーの「VMware Fusion」「VMware Workstation」ですが、上位のPro版に関しては「Free for personal use (個人利用に限り無償)」にて提供される事となりました。
「VMware Fusion Player」の個人ライセンスを所有している場合には、米国時間2024年5月14日付にてリリースされた「VMware Fusion 13.5.2 Pro Build 23775688」にアップデートした後に、「Terminal(ターミナル、/Applications/Utilities/Terminal.app)」を通じて以下のコマンドを実行する事によって、「VMware Fusion Pro(for macOS)」にアップグレードする事が可能となっています(要管理者権限。以下のコマンドを実行する事によって、ライセンスキーファイルが削除され、フル機能へのアクセスが解放されます)。
sudo rm /Library/Preferences/VMware\ Fusion/license-fusion-13*
上記のコマンドは、「VMware Fusion Player」が完全に終了している状態で実行する必要があります。また、パスを引用符で囲まない場合には、上記のようにスペース文字をエスケープして下さい。また、コマンド中の「License-fusion-13*」は「license-fusion-13」で始まる任意のファイルを意味します(プロセスの詳細は、プロダクトラインマネージャーのMichael Roy(@mikeroySoft)氏の個人ブログにて解説されています)。
「VMware Workstation Player」を「VMware Workstation Pro」にアップグレードするには
こちらは、よりシンプルに「VMware Workstation Pro」をダウンロードしてインストールするだけで完了しますが、念のために「VMware Workstation Player」をアンインストールしてから「VMware Workstation Pro」をインストールするように呼び掛けられています。とはいえ、Broadcomのサポートポータルへのアクセスに関しては幾つかの問題が報告されているため、「VMware Workstation Player」をアンインストールする前に「VMware Workstation Pro」のバイナリーをダウンロードしておくと良いでしょう。
また、「VMware Workstation Player」は、これまでと同様に「VMware Workstation Pro」にバンドルされており、新しいライセンスキーは必要としません。既存のユーザーに対しては、サポート終了日まで製品のサポートが継続されますが、継続的なサポートと製品強化のために、今後は「VMware Workstation Pro」へのアップグレードが推奨されています。
商用利用はサブスクリプションで
尚、「VMware Fusion Pro」「VMware Workstation Pro」共に、営利目的での商用利用はサブスクリプション形式に変更されます。