AlludoグループのParallels International GmbHより米国時間2025年6月24日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 20 for Mac 20.4.0 Build 55980(Parallels Desktop 20 Update 4 Hotfix 0)」がリリースされ、Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む12言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。
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「macOS Sequoia(macOS 15)」に対する「Parallels Tools」の機能性も改善
「Parallels Desktop 20 for Mac」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「Parallels Desktop 20.4.0」では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「Parallels Desktop 20.3.2」からの主な変更点として以下の項目等が示されています。
Windows(ゲストOS)関連の改善
- Macアプリケーション(「Epic Hyperspace」等)において、Dragon Medical Oneマクロ(ステップバイステップコマンド)を使用するためのサポートを導入
- Apple siliconホストにおいて、「Windows 10 22H2」「Windows Server 2019」をゲストOSとして作成し、x86-64エミュレーションモードにて実行可能に
- 「macOS Sequoia(macOS 15、ホストOS)」を実行しているMac(ホストコンピューター)において、転送するための準備としてWindows(ゲストOS)を正常にパッキングする事ができなかった問題を修正
- Intel Mac(ホストコンピューター)において「Windows 11(ゲストOS)」をスリープモードから復帰させた際に、ブラックスクリーンが発生していた問題を修正
- Windows 11(ゲストOS)のメールクライアントを使用してファイルを送信しようとした場合に、「Microsoft Outlook」で「Send with Windows Email App(Windowsメールアプリで送信)」が正常に機能していなかった問題を修正
Linux(ゲストOS)関連の改善
- 「macOS Sonoma(macOS 14、ホストOS)」において、Linux仮想マシンのアーカイブを展開する事ができないケースが確認されていた問題を修正
- ゲストOS拡張機能「Parallels Tools for Linux」がインストールされた「Ubuntu 25.04(Plucky Puffin、ゲストOS)」において、macOS(ホストOS)の共有フォルダー内のファイルにアクセスする事ができなかった問題を修正
- Apple siliconホストにおけるx86-64エミュレーションモードにおいて、「Debian 12」「Ubuntu 24.04 LTS(Noble Numbat)」「Ubuntu 24.10(Oracular Oriole)」「RHEL 9(Red Hat Enterprise Linux 9)」「Linux Mint 22(Wilma)」「Linux Mint 22.1(Xia)」をゲストOSとしてインストールする事ができなかった問題を修正
- 「Ubuntu 24.04 LTS(Noble Numbat、ゲストOS)」においてアプリケーションウインドウを移動させた際に、ブラックスクリーンが発生するケースが確認されていた問題を修正
macOS(ゲストOS)関連の改善
- Apple silicon Macで実行されているmacOS(ゲストOS)のネットワーク実装が改善され、VPNクライアントに関連した複数の問題が解決された
- macOS(ゲストOS)がインストールされた仮想マシンにおける「Host-Only(ホストオンリー)」ネットワーク(Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Hardware(ハードウェア)」>「Network(ネットワーク)」>「Source(ソース)」)構成の実装が修正され、このモードにおいては、macOS(ゲストOS)はホストコンピューター(Mac)と他の仮想マシンにのみ接続可能とし、外部ネットワークからは不可視の状態となる
- 「macOS 15.4(macOS Sequoia)」以降を実行しているIntel Mac上のmacOS(ゲストOS)において確認されていた、ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」の諸機能(ドラッグアンドドロップ、コピーアンドペースト、ネットワーク共有等)に影響していた問題を修正
- IntelホストにおけるmacOS(ゲストOS)で確認されたいた、ネットワーク接続と仮想マシンのクローニング(クローン作成)に影響していた仮想ネットワークアダプタ構成関連の問題を修正
- macOS(ゲストOS)がインストールされた仮想マシンにおいて、スナップショット間の切り替え速度に影響を及ぼしていた問題を修正
「Parallels Desktop for Mac Business Edition」「Parallels Desktop for Mac Enterprise Edition」に向けた改善
- 仮想マシンがEnterprise Editionのモニタリングポータルにレポートを送信する事ができなかった問題を修正
- Parallelsデプロイメントパッケージ(展開パッケージ)をJamf経由で配布した時に、当該の展開パッケージが正しく解凍されなかった問題を修正
- And many others…
システム要件について
「Parallels Desktop 20 for Mac」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター(Intel、Apple silicon)、ホストOSは「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」「macOS Sequoia(macOS 15)」となっています。「Parallels Desktop 20.2.1」にてサポートされていた「macOS Monterey(macOS 12)」は、「Parallels Desktop 20.3.0」以降においては対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「OS X Mavericks(OS X 10.9)」〜「macOS Sequoia(macOS 15)」となっています)。また、既知の問題点を含むその他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
また、「Parallels Desktop 20 for Mac」からサポートされた「Writing Tools(作文ツール)」は、生成モデルを齎すパーソナルAI(Artificial Intelligence)システム「Apple Intelligence」が有効化された「macOS 15.1(macOS Sequoia for Apple Silicon)」以降においてサポートされています。
「Parallels Desktop 20.4.1」リリース(2025年8月8日に追記)
米国時間2025年8月7日付にて「Parallels Desktop 20 for Mac 20.4.1 Build 55996(Parallels Desktop 20 Update 4 Hotfix 1)」がリリースされました。当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善が行われています。