「Visual Studio Code 1.27」リリース、フロントエンドの設定エディターを実装

Microsoft Corporationより米国時間2018年9月7日、マルチプラットフォームに対応した オープンソースのコードエディター「Visual Studio Code」のアップデートリリースに相当する「Visual Studio Code 1.27.1」がリリースされ、プロジェクトサイトにおける公式ダウンロードページを通じて、macOS(OS X)、Windows、Linuxを対象とした、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。

「macOS Sierra(macOS 10.12)」以降では、複数ウインドウをタブとして統合可能に

「Visual Studio Code 1」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「Visual Studio Code 1.27.1」では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、「Visual Studio Code 1.26.1」からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 従来までjsonで記述されたプリファレンス(Default Settings)に対して、変更点を追記(settings.json)する形で行なっていた各種の環境設定を、視覚的に見易くレイアウトされた 専用のセッティングエディター(フロントエンド)を通じて編集可能に
  • 「macOS Sierra(macOS 10.12)」以降において新規ウインドウを開いた場合に、単一のウインドウにおける複数タブに統合されるべくしたオプションを提供(macOSにおける「Window」>「Merge all Windows」と同様のハンドリングにて、「Code」>「Preferences…」>「Settings」>「Window」>「Native Tabs」より有効化可能)
  • タブバーの下部に、編集中のドキュメントのファイルパス、Symbolパス等を表示可能なBreadcrumb(パンくず)ナビゲーションを追加可能に(デフォルトでは無効化されており、「View」>「Toggle Breadcrumbs」、或いは「Code」>「Preferences…」>「Settings」>「Workbench」>「Breadcrumb」より有効化可能)。表示されたファイルパスからは、エクスプローラーに類した機能性も提供
  • Windows、Linux版において、メニューバー、及びタイトルバーをカスタマイズ可能に
  • And many others…

「Visual Studio Code」は、フレームワークに「Electron」、JavaScript環境に「Node.js」、レンダリングエンジンに「Blink」を採用したソースコードエディターとしてマルチプラットフォームに対応しており、自動補完システムの「IntelliSense(インテリセンス)」、省略記法の「Emmet(Zen-Coding)」等をビルトインで(プラグイン不要で)提供しています。また、macOS(OS X)版におけるシステム要件は、「OS X Mavericks(OS X 10.9)」以降となっています。