「Parallels Desktop 19.1.1」と「VS Code(Visual Studio Code)」拡張機能について

AlludoグループのParallels International GmbHより米国時間2023年11月9日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 19 for Mac 19.1.1 Build 54734(Parallels Desktop 19 Update 1 Hotfix 1)」がリリースされ、Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む11言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。

Apple Silicon(Apple M1、Apple M2)ホストにおいて発生し得たネットワーク接続の問題を修正

「Parallels Desktop 19 for Mac」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「Parallels Desktop 19.1.1」では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「Parallels Desktop 19.1.0」からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • Windows(ゲストOS)に対してUSBデバイスを直接接続した場合に、当該のデバイスが正常に表示されないケースが確認されていた問題を修正
  • コンソールウインドウをダイナミックレゾリューションにてリサイズした後に、Linux(ゲストOS)のディスプレイが正常に表示されない(リサイズ後にも、解像度調整のプロセスをより分かり易く表示するためのブラー効果が残っていた)ケースが確認されていた問題を修正
  • Apple Silicon Mac(Apple M1、Apple M2)ホストにおける「macOS Sonoma(macOS 14、ゲストOS)」において、ネットワーク接続が喪失するケースが確認されていた問題を修正

システム要件について

「Parallels Desktop 19.1.1」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター(Intel、Apple silicon)、ホストOSは「macOS Monterey(macOS 12)」「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」となっています。「Parallels Desktop 18 for Mac」にてサポートされていた「macOS Mojave(macOS 10.14)」「macOS Catalina(macOS 10.15)」「macOS Big Sur(macOS 11)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Mac OS X Server 10.5」〜「macOS Sonoma(macOS 14)」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

「VS Code(Visual Studio Code)」拡張機能について

Parallelsからは、「Parallels Desktop for Mac」の「VS Code(Visual Studio Code)」拡張機能も提供されています。

このツールは、Parallels仮想マシンを「VS Code(Visual Studio Code)」のプロジェクトで管理するための統合的なプラットフォームを構築し、拡張性の向上やスムーズなカスタマイズ等、開発スキルを新たな高みに引き上げるための洗練されたインターフェイスを提供します。

具体的には、スナップショットやコンテナーの作成、操作、整理等といった仮想マシンレベルの様々なタスクをシームレスに管理する事が可能となっている他、HashiCorpによる「Vagrant」「Packer」とシームレスに統合し、ワークフローの合理化とプロセスの自動化を「VS Code(Visual Studio Code)」のプロジェクトから行う事が可能となっています。

「Parallels Desktop」の「VS Code」拡張機能
「Parallels Desktop for Mac」に向けた「VS Code(Visual Studio Code)」拡張機能