macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」を対象としたアップグレードリリースとして、リリース予定、機能概要等がアナウンスされている「VMware Fusion 12」ですが、同版では ライセンス、ラインナップに大きな変更が行われます。
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「VMware Fusion Player」の個人利用は無償にて利用可能
具体的には、従来までのStandard版が廃止され、代わりに新規の商用ライセンス149ドル(アップグレード79ドル)の「VMware Fusion Player」がラインアップされる事となります。この「VMware Fusion Player」は、個人利用に限り無料にて利用可能となっており、機能的には スナップショットやコンテナ等、現在のStandard版にて提供されている機能が、そのまま引き継がれます(Standard版がリブランドされる形となります)。
「VMware Fusion Pro」のシリアルにて、「VMware Workstation Pro」も認証可能
引き続き提供される上位版の「VMware Fusion Pro」は、新規ライセンス199ドル(アップグレード99ドル)に設定され、単一のシリアルにて「VMware Fusion Pro」「VMware Workstation Pro」の何れかを3台のコンピュターにまでインストールして実行する事が可能となっています。
※前版までは、同一のシリアルにて「VMware Workstation Player」をアクティーベートし、商用ライセンスとして利用する事が可能となっていましたが、Ver. 12からは その対象が「VMware Workstation Pro」にアップグレードされる形となります。
この措置によって、MacがApple Siliconに移行した後には、Intel版のWindows、Linux(ゲストOS)を実行する環境として、「VMware Workstation Pro」を活用する事もできるでしょう。
尚、macOS 11 Big Surが発表された2020年6月15日以降に「VMware Fusion 11.5(Standard/Pro)」を購入したユーザーには、「VMware Fusion 12(Standard/Pro)」のアップグレードライセンスが無料にて提供され、GA版は 四半期の決算が発表される2020年10月30日頃にリリース予定と伝えられています。