「VirtualBox 7.1.12」リリース、ネスト仮想化の実行時に発生していたクリティカルな問題を修正

Oracle Corporationより米国時間2025年7月15日、マルチプラットフォームに対応したオープンソースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」のアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 7.1.12 Build 169651(Oracle VM VirtualBox 7 Update 1 Hotfix 12)」がリリースされ、プロジェクトサイト、及びOracleによる公式ダウンロードページを通じて、macOS(Intel、Apple Silicon)、Windows、Linux、Solarisを対象としたバイナリーパッケージ、ソースコード、SDK(Software Development Kit)、PUEL(VirtualBox Personal Use and Evaluation License)に準拠したエクステンションパック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)が入手可能となっています(バイナリーとソースコードには、ライセンスとしてGPLv2(GNU General Public License Version 2)が適用されています。尚、Linuxホストにおいて「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「Software Updater(ソフトウェアの更新)」からもアップデート可能となっています)。

Linuxホスト、Linuxゲスト双方において「Linux kernel 6.15」を初期サポート

「VirtualBox 7.1」を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている「VirtualBox 7.1.12」では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「VirtualBox 7.1.10」からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • ネスト仮想化(Nested Virtualization)を実行した場合に、Guru Meditationに相当する深刻なエラーが発生していた問題を修正
  • NAT(Network Address Translation)関連の改善。長い名称が付された仮想マシンを起動する事ができなかった問題(libslirp initialization failure)を修正
  • Linuxホスト関連の改善。新たなカーネルにおいて「ixgbe」ドライバーによって処理されるネットワークインターフェースにてブリッジネットワークを使用する場合に、カーネルパニックが発生するケースが確認されていた問題を修正
  • Windowsホスト関連の改善。ホストパッケージのアンインストール後にGUIクライアント(Oracle VM VirtualBox Manager(Oracle VM VirtualBoxマネージャ))を閉じた際に、BSOD(Blue Screen of Death、ブルースクリーン)が発生するケースが確認されていた問題を修正
  • Windowsホストにおけるドライバーのインストレーションを全般的に改善
  • Microsoftによるハイパーバイザープラットフォーム「Hyper-V」が有効化されている場合に、ゲストOSに対して「Intel AVX(Intel Advanced Vector Extensions)」「Intel AVX 2(Intel Advanced Vector Extensions 2)」を公開するためのサポートを実装
  • スクリーンレコーディング(画面録画)関連の改善。セッティングエディタにおける「Display(ディスプレイ)」ペインにおいて「Recording(画面録画)」が有効化されている場合に、Windows(ゲストOS)を起動する事ができなかった問題を修正
  • Linuxホスト、Linuxゲスト双方に対して、「Linux kernel 6.16」のサポートを修正
  • ゲストOS拡張機能「Guest Additions」関連の改善(Linux Guest Additions)。ゲストOSが「Linux kernel 3.10」以前を実行している場合に、「rcvboxadd status-kernel」が誤ったステータスを報告していた問題を修正
  • ゲストOSが「Linux kernel 3.10」以前を実行している場合に、VBoxClientを起動する事ができなかった問題を修正(Linux Guest Additions)
  • 誤ったudevルールに因して、システムログに警告が表示されていた問題を修正しました(Linux Guest Additions)
  • And many others…

システム要件について

「VirtualBox 7.1.12」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSはIntelホスト、Apple Siliconホスト共に「macOS Big Sur(macOS 11)」「macOS Monterey(macOS 12)」「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」となっています。「VirtualBox 7.0」にてサポートされていた「macOS Catalina(macOS 10.15)」は、対象外となりますので御注意下さい(macOSホストは「Universal 2 Binary」ではなく、各アーテクチャーに向けたバイナリー(OSX.dmg、macOSAArch64.dmg)が個別に提供されています)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、OTN(Oracle Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

「macOS Sequoia(macOS 15)」「macOS Tahoe(macOS 26)」の対応について

現時点において、Appleによるデスクトップオペレーティングシステム「macOS Sequoia(macOS 15)」、次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Tahoe(macOS 26)」に対する対応について、公式なアナウンスはありません。ユーザーマニュアルにおけるサポート対象のホストOS、ゲストOSにも、同版はリストされていません。