「Parallels Desktop for Mac with Apple M1 chip」について

投稿者 | 2020年11月14日

米国時間2020年11月10日に開催されたオンラインイベント「One more thing.」において実装機種(Mac mini、MacBook Air、MacBook Pro)の正式リリースが発表された、ARMベースのSoC(System on a Chip)「Apple Silicon」は、優れた電力効率とグラフィックスパフォーマンスの実現、及び機械学習コア「Neural Engine」の実装等で、Macを次世代へと導く事が期待されますが、一方ではアーキテクチャの変更に伴い、Intel Macに向けて提供されている仮想化ソフトウェアのロードマップにも注目が集まるところです。

Parallelsがテクニカルプレビューの開始を告知し、テスターも募集中

この渦中において、Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2020年11月10日、Parallels Blog(公式ブログ)を通じて、macOS(Apple M1)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac with Apple M1 chip」の開発動向が紹介されています。

上記の公式リリースやPTN(Parallels Technology Network)に寄せられた情報等を総合すると、Apple Siliconをホストシステムとした「Parallels Desktop for Mac with Apple M1 chip」は既に開発に着手されており、GUIクライアント(Parallels Desktop.app)は Universal Binaryとしてビルドされているとの事です。

また、近日中にTechnical Previewをリリースするとしてテスターを募っており、このプログラムには、Apple M1実装機種を有しているユーザーは勿論、所有していないユーザーでも 情報の入手に限定して登録する事が可能となっています。現時点でGAリリースのスケジュール等には言及されていませんが、その動向には注目が集まる事でしょう。

「Parallels Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview 16.3.0」について(2020年12月18日に追記)

米国時間2020年12月17日付にて、Technical Previewの登録メンバーに向けて「Parallels Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview 16.3.0 build 50385」がリリースされました。現時点における制限事項として、以下の項目等が示されています。

  • Intel x86ベースのゲストOSの仮想マシンに対するインストール、或いは既存のIntel x86ベースのゲストOSの起動には非対応
  • 仮想マシンのサスペンド、レジューム、及び任意のスナップショットノードへのロールバックには非対応
  • 仮想マシン実行中に、コンソールウインドウの閉じるボタンを使用する事ができない
  • ゲストOSにおいて、ARMベースの32bitアプリケーションは実行不可

「Parallels Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview 16.3.1」について(2020年12月29日に追記)

「16.3.0 Build 50385」に引き続き、米国時間2020年12月29日付にて、Technical Previewの登録メンバーに向けて「Parallels Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview 16.3.1 Build 50393」がリリースされました。前版からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 仮想マシンが無反応となるケースが確認されていた問題を修正(この問題を回避するためにタイムシンクロナイズを無効化していた場合には、当版(16.3.1 Build 50393)をインストールした後に、タイムシンクロナイズを再び有効化して下さい)
  • 「Installation Assistant(インストールアシスタント)」が、ARMベースのLinuxインストールイメージを受け入れる事ができなかった問題を修正
  • グラフィックスメモリーが「Auto(自動)」に設定されていない場合に、仮想マシンが起動時にクラッシュしていた問題を修正(開発元は、全ての仮想マシンを対象として、グラフィックスメモリーの値を「Auto(自動)」に設定する事を推奨している)
  • コンソールウインドウを閉じた時のユーザーエクスペリエンスを改善
  • Bluetooth共有を有効にし、仮想マシンに対してデバイスを接続するための機能を追加

この更新プログラムをインストールする前に、必ず仮想マシンをシャットダウンして下さい。インストールが完了すると、仮想マシン内のゲストOSは 次回の起動時にゲストOS拡張機能「Parallels Tools」をアップデートします。この間に仮想マシンが無反応となった場合でも、このプロセスが完了するまでお待ちください。

GA版のリリース前に、更にテクニカルプレビューが公開されるようでしたら、引き続きこのエントリに追記していきたいと考えております。



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