「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise 1.0.2」リリース

Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2020年10月20日、Chrome OSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise 1.0.2 Build 2015(Parallels Desktop for Chromebook Enterprise 1 Update 0 Hotfix 2)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(Desktopメニュー>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています。

CPU、RAMリソースの自動割り当てに対応

Ver. 1を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、前版(「1.0.1 Build 1953」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

CPUリソースの自動割り当て

  • 4つ未満の論理コアを搭載したChrome OSデバイス(論理=ハイパースレッディングのカウント)において、Windows(ゲストOS)に2コアの仮想CPUが割り当てられるべくした仕様を適用
  • 4つ以上の論理コアを搭載したChrome OSデバイス(論理=ハイパースレッディングのカウント)において、Windows(ゲストOS)に4コアの仮想CPUが割り当てられるべくした仕様を適用

RAMリソースの自動割り当て

  • 8GB未満のRAM容量を搭載したChrome OSデバイスにおいて、Windows(ゲストOS)に2GBの仮想RAMが割り当てられるべくした仕様を適用
  • 8GB以上16GB未満のRAM容量を搭載したChrome OSデバイスにおいて、Windows(ゲストOS)に3GBの仮想RAMが割り当てられるべくした仕様を適用
  • 16GB以上のRAM容量を搭載したChrome OSデバイスにおいて、Windows(ゲストOS)に4GBの仮想RAMが割り当てられるべくした仕様を適用

その他の改善

  • Windows(ゲストOS)アプリケーションにおいて、コンテンツのズームイン、ズームアウトのオペレーションを行う場合に、タッチパッド、或いはタッチスクリーンのジェスチャを使用可能に
  • Chrome OS(ホストOS)からWindows(ゲストOS)に対して、2MB以上のイメージをコピーアンドペースト可能に(逆もまた然り)

当版におけるシステム要件は、「Intel Core i5」「Intel Core i7」プロセッサを搭載したコンピュータ、ホストOSは「Chrome OS 86」となっています。Ver. 1.0.1にてサポートされていた「Chrome OS 85」は 対象外となりますので御注意下さい(セットアップ時に「Google Admin console」が必要となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。