「Parallels Desktop 19 for Mac」の足音も聞こえてくる中、現行GA版の「Parallels Desktop 18 for Mac」に重要なセキュリティアップデートがリリースされていますので、その概要等を纏めてみたいと思います。
AlludoグループのParallels International GmbHより米国時間2023年7月6日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 18 for Mac 18.3.2 Build 53621(Parallels Desktop 18 Update 3 Hotfix 2)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む13言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。
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「ZDI-CAN-21227」のZero Day Initiative(ゼロデイ脆弱性)を修正
「Parallels Desktop 18 for Mac」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、主としてセキュリティ関連の修正が行われており、「ZDI-CAN-21227」の脆弱性識別子が割り当てられたZero Day Initiative(ゼロデイ脆弱性)が修正されています。
この脆弱性は、2023年6月21日に報告され、CVSS(Common Vulnerability Scoring System、共通脆弱性評価システム)において「7.8」のスコアで評価されています。
システム要件について
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Mojave(macOS 10.14)」以降(「macOS Ventura(macOS 13)」を含む)となっています。「Parallels Desktop 17」にてサポートされていた「macOS High Sierra(macOS 10.13.6)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Mac OS X Server 10.5(Leopard Server)」〜「macOS Ventura(macOS 13)」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
「macOS Sonoma(macOS 14)」への対応について
Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Sonoma(macOS 14)」に対しては、現在開発過程にある「Parallels Desktop 19 for Mac」において正式な対応が予定されていますが、一方では米国時間2023年6月6日付にて公開されたParallelsによるサポートドキュメント(公式ナレッジベース)を通じて、「macOS Sonoma(macOS 14)」と「Parallels Desktop 18 for Mac」の互換性の現状に関しても言及がなされています。