「Parallels Desktop 15.1.3」リリース、「Windows 10 Insider Preview 20H1」に対応

「RHEL 8.1」もインストール実行可能に

Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2020年3月10日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.3 Build 47255(Parallels Desktop 15 Update 1 Hotfix 3)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約201.0MB)。

Ver. 15を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、前版(「15.1.2 Build 47123」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 Insider Preview 20H1」を、仮想マシンにインストールして試用可能に
  • 「RHEL 8.1(Red Hat Enterprise Linux 8.1)」を、仮想マシンにインストールして実行可能に
  • 「Windows 10 Insider Preview 20H1」におけるキーボードの言語がmacOS(ホストOS)と同期されず、Microsoft Officeアプリケーションがフリーズするか、或いは動作が緩慢になるケースが確認されていた問題を修正
  • Windows Insider Programに参加する事ができなくなっていた問題を修正
  • 「Windows 10(ゲストOS)」のファイルを、macOS(ホストOS)におけるDockのアプリケーションアイコンにドラッグした場合に、当該ファイルをドロップされたホストOSのアプリケーションで開く事ができなかった問題を修正
  • Bluetoothサポートの問題を解決しました。これにより、Windows(ゲストOS)に接続されたBluetoothデバイスが、短時間の非アクティブ状態の後に動作を停止していた問題を修正
  • 「Windows 10(ゲストOS)」がインストールされたBoot Camp仮想マシンを起動した後に、右クリックが動作しなくなり、Boot Camp Manager(Boot Campマネージャ)を開く事ができなくなっていた問題を修正
  • Coherence(コヒーレンス)モードにおいて、Windows Remote Assistance(msra.exe)を使用する事ができなくなっていた問題を修正
  • 共有スマートカードリーダが、セキュリティPINを認証する事ができなくなっていた問題を修正
  • Windows(ゲストOS)アプリケーションを起動した後に、バックグラウンドの仮想マシンが前面に表示されていた問題を修正
  • ゲストOSにおいて、ZA/UMによるRPG「Disco Elysium」を実行した場合に、文字がぼやけて表示されていた問題を修正
  • 「RHEL 8.1(Red Hat Enterprise Linux 8.1)」を、仮想マシンにインストールして実行可能に

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Sierra(macOS 10.12.6)」以降(「macOS Catalina 10.15」を含む)となっています。Ver. 14にてサポートされていた「OS X El Capitan(OS X 10.11.6)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「10.15」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。