「Parallels Desktop 16.1.0」リリース、Big SurスタイルのUIを採用

Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2020年10月22日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 16 for Mac 16.1.0 Build 48950(Parallels Desktop 16 Update 1 Hotfix 0)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約214.58MB)。

「macOS Big Sur(ホストOS)」環境におけるデフォルトにて、Appleのハイパーバイザーを採用

Ver. 16を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(「16.0.1 Build 48919」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

「macOS Big Sur(ホストOS)」に対する互換性改善

  • 仮想マシンの起動を試みた後に、macOS(ホストOS)がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • Windows(ゲストOS)に対して任意のユーザーでログインした場合に、仮想マシンがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • Ver. 16にアップグレードした後に、サスペンドされた仮想マシンをレジュームする事ができなかった問題を修正
  • 仮想マシンをCoherence(コヒーレンス)モードで実行している場合に、バックグラウンドにおいてグラフィックスアーチファクトが生じていた問題を修正
  • macOS(ホストOS)を再起動した後に、ParallelsによるKernel Extension(カーネル拡張)をロードする事ができなかった問題を修正
  • 「macOS Big Sur(ホストOS)」環境において、新規に作成したBoot Camp仮想マシンを起動する事ができなかった問題を修正
  • Parallels Desktopが、インストールを完了するためにmacOS(ホストOS)の再起動を促し、その後に(再起動後に)同じメッセージが再度表示されるケースが稀に確認されていた問題を修正
  • 「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Hardware(ハードウェア)」>「CPU & Memory(CPUおよびメモリ)」ペインに、2つのメニュー項目しか表示されてなかった問題を修正
  • スナップショットの削除中に「Unable to pause “virtual machine name”.(”仮想マシン名” を一時停止する事ができません)」というメッセージが表示され得た問題を修正
  • 環境設定(「Parallels Desktop」>「Preferences…(環境設定…)」)、及び「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」ダイアログのタブを切り替えた場合に、GUIクライアント(Parallels Desktop.app)のウインドウが上に移動していた問題を修正
  • macOS(ホストOS)のDockにおいて、複数の仮想マシンアイコンが表示されるケースが稀に確認されていた問題を修正

「macOS Big Sur(ゲストOS)」に対する互換性改善

  • 既存のmacOS(ゲストOS)を「macOS Big Sur 11.0」にアップグレードする事ができなかった問題を修正
  • リカバリーパーティションから、仮想マシンに「macOS Big Sur 11.0」をインストールする事ができなかった問題を修正
  • ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」の再インストール後に、「macOS Big Sur 11.0(ゲストOS)」がインストールされた仮想マシンがブラックスクリーンの状態で行き詰まっていた問題を修正
  • 「macOS Big Sur 11.0(ゲストOS)」へのアップグレード後に、当該仮想マシンがブラックスクリーンの状態で行き詰まっていた問題を修正
  • ユーザーがログインした場合に、稀に「macOS Big Sur 11.0(ゲストOS)」がインストールされた仮想マシンがリブートするケースが確認されていた問題を修正
  • 「macOS Big Sur 11.0」以外の版がインストールされたホストコンピュータ(Mac)で作成された仮想マシン(「macOS Big Sur 11.0(ゲストOS)」)において、デフォルトの画面解像度が 1024*768に設定されていた問題を修正
  • 「Installation Assistant(インストールアシスタント)」において、「macOS Big Sur 11.0(ゲストOS)」のバージョンが正しく表示されていなかった(Ver. 10.16として表示されていた)問題を修正

その他の改善

  • ユーザーインターフェイスをBig Surスタイルにアップデート
  • 「macOS Big Sur 11.0」のプライバシー制限を満たすべくした改善を適用(例えば、ユーザーが同意を与えるまで、Bluetoothの使用は許可されない等)
  • ネスト仮想化が必要な場合には、Parallelsのハイパーバイザを使用するように、仮想マシンが構成される

追加の情報

  • 新しい要件に従い、「macOS Big Sur(ホストOS)」において作成された全ての仮想マシンは、デフォルトにて Appleのハイパーバイザーを使用するように設定されている。Parallelsのハイパーバイザーにて仮想マシンを使用する場合には、「System Preferences(システム環境設定)」>「Security & Privacy(セキュリティとプライバシー)」>「General(一般)」から Parallelsによるカーネル拡張(.kext)を許可した後に、「macOS Big Sur(ホストOS)」を再起動する必要がある
  • 現時点において、ネットワーク調整機能は「macOS Big Sur 11.0」がインストールされたホストシステムでは 使用する事ができない

3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善

  • MicrosoftによるマルチメディアAPI「DirectX 11.1(Direct3D 11.1)」をサポート。この改善よって、高解像度モニター、及び「DirectX 11(Direct3D 11)」を要する 更なるアプリケーション、ゲーム等の対応範囲を拡張
  • macOS(ゲストOS)における「Metal」グラフィックスAPIへの対応の改善。OpenGLを置き換え、3Dグラフィックスのレンダリングをアクセラレートする同APIへの対応の改善により、macOS(ゲストOS)におけるパフォーマンスを改善した他、2018年から2020年に報告されていた、以下の多数の問題を修正
  • 「Preview(プレビュー)」で開かれたPDFドキュメントにおいてテキストを選択した場合に、当該のテキストがブラックアウトしていた
  • FileSimpleアプリケーションにおいて、インターフェイスがブランクになるケースが確認されていた
  • メニューバーの時計がシャープに表示されないケースが確認されていた
  • Webブラウザ「Safari」において複数のタブを開いた場合に、グラフィカルアーチファクトが表示されていた
  • 「Notes(メモ)」がクラッシュするケースが確認されていた
  • 「Maps(マップ)」でブラックスクリーンが表示されるケースが確認されていた
  • 「Photos(写真)」において、黒いサムネイルが表示されるケースが確認されていた

デバイス関連の改善

  • ディスクイメージ(.dmg)に基づいてParallels仮想ディスク(.hdd)を作成し、当該ディスクを仮想マシンにおいて使用可能に

以下は、ユーザーからのフィードバックに基づいた改善点となります。

アプリケーション関連の改善

  • ゲストOSにおいて「BricsCAD」「PTC Creo 6.0」「PTC Creo Parametric 7.0.1.0」「iRidium Studio」「ICAM 3D CAD」「FreeCAD 0.18.4」「CATIA」「Solid Edge 2020」「Namirial Termo 5」「Winner Design 12」「Minitab 19」「Olex² Crystallography Software」「Mercury」「ANSYS 17.2」「TRASSIR (DSSL)」「FEFLOW (DHI)」「MySQL Workbench」「Gradework 4D」「pCon.planner and Abaqus」を実行した場合に発生し得た、グラフィックスアーチファクトを修正
  • ゲストOSにおいて「AmiBroker」の3Dビューワー、「LDView」「SoundPLAN」を実行した場合に発生し得た、不正確なレンダリングを修正
  • 「Insignia Approver」「TopSolid 2020 v6.21」「Citrix」において確認されていたパフォーマンスの低下、及びグラフィックスアーチファクトを修正
  • 「Condacam 3.1」においてオブジェクトを選択、或いはハイライトした場合に、グラフィックスアーチファクトが発生するケースが確認されていた問題を修正
  • 「PRO100 v5.20」にて、グラフィックアダプターの問題に関するエラーメッセージが表示されていた問題を修正
  • カメラを移動した場合に、「PRO100 v6.15」において 画面が暗くなっていた問題を修正
  • Windows(ゲストOS)をCoherence(コヒーレンス)モードで実行している時に、Citrix Receiverの画面が点滅(ちらつき)、最小化、及び最大化されるケースが確認されていた問題を修正
  • Windows(ゲストOS)に、解析用ソフトウェア「Hilti PROFIS Detection」をインストールする事ができなかった問題を修正
  • ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」がインストールされた環境において、「Bosch Video Security」が動作しなかった問題を修正
  • Ver. 16にアップグレードした後に、Microsoft Visual Studioが、ネットワークドライブに保存されているプロジェクトを開く事ができなかった問題を修正
  • リードオンリーとして定義されている共有フォルダーに保存されているAutoCadプロジェクトを、当該アプリケーション(AutoCad)を通じて開く事ができなかった問題を修正
  • ゲストOSにおいて、「PaletteCAD 10」「ParaVIEW」を起動する事ができなかった問題を修正
  • 「Polycom RealPresence Desktop」の使用時に、仮想マシンがフリーズするケースが確認されていた問題を修正
  • 「Siemens NX 12」アプリケーションが、エラーメッセージとして「Internal error: Memory access violation.(内部エラー:メモリアクセス違反)」を表示するケースが確認されていた問題を修正
  • Windows(ゲストOS)をCoherence(コヒーレンス)モードで実行している時に、Microsoft Outlookの通知が 適切に機能していなかった問題を修正

Windows(ゲストOS)関連の改善

  • Coherence(コヒーレンス)モードにおいて、RDP(Remote Desktop Protocol)経由でリモートサーバーに接続した後に、「Windows 7」の画面が下に移動するケースが確認されていた問題を修正
  • 「macOS Catalina 10.15(ホストOS)」の環境において、「Windows 10(ゲストOS)」を適切に起動する事ができないケースが確認されていた問題を修正
  • 「Windows 8.1(ゲストOS)」が、起動時に稀にスタックするケースが確認されていた問題を修正
  • 仮想マシンに対して、「Windows 10 Insider Preview Build 20175(ゲストOS)」をインストールする事ができなかった問題を修正
  • iPadをMacのサブディスプレイとして使用可能とする「Sidecar」を使用している場合に、周期的にフリーズするケースが確認されていた問題を修正
  • RDP(Remote Desktop Protocol)経由で仮想マシンに接続した場合に、グラフィックスアーチファクトが生じるケースが確認されていた問題を修正
  • TRIMが有効化されている場合に、Windows(ゲストOS)仮想マシンが、定期的にロックされ得た問題を修正
  • 「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」においてネットワークアダプタタイプを変更した後に、Windows(ゲストOS)においてインターネット接続が失われ、以前のネットワークアダプターが表示されていた問題を修正
  • 「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」においてネットワークアダプタタイプを変更した後に、Windows(ゲストOS)をシャットダウンする事ができないケースが確認されていた問題を修正
  • Ver. 16にアップグレードした後に、「Windows 8.1(ゲストOS)」において、稀に「Parallels Tools」のアップデートに失敗するケースが確認されていた問題を修正

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS High Sierra(macOS 10.13.6)」以降(「macOS Big Sur 11.0」を含む)となっています。Ver. 15にてサポートされていた「macOS Sierra(macOS 10.12.6)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「11.0」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

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