「Parallels Desktop 15(15.0.0)」リリース、「macOS Catalina」をサポート

投稿者: | 2019-08-13

MetalグラフィックスAPIをサポート

Parallels International GmbHより米国時間2019年8月12日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップグレードリリースに相当する「Parallels Desktop 15 for Mac 15.0.0 Build 46967(GA版)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページを通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約210.1MB。。アプリケーションをアクティベートするために、インターネット接続環境が必要となります)。

米国時間2019年4月10日よりテストリリース(プライベートベータ「pdfm 2019 TP」)が開始されていた当版では、一連のテストリリース(「April Technical Preview 1 Build 46605」~「August Technical Preview 3 Build 46897」)を通じた主な特徴として、以下の項目等が示されています(「14.1.3 Build 45485」からの主な変更点となります)。

サポート対象オペレーティングシステムの追加

  • Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Catalina 10.15」を ゲストOS、ホストOSとして試験的にサポート(ゲストOSとしては「macOS Catalina」のインストーラ等を通じてインストール可能。インストーラパッケージに含まれる「InstallESD.dmg」を抽出する必要はない)

macOSとWindowsの統合

  • macOS(ホストOS)、Windowsゲスト間において、ピクチャファイル(スクリーンショットサムネイル等)をドラッグアンドドロップ可能に。Safari、Photosアプリケーションからのイメージもサポート
  • Windowsゲストのメールクライアントを通じて、macOS(ホストOS)の「Finder」に属するファイルを添付して送信可能に(「Finder」コンテキストメニューの「Share…」項目から、Windowsゲストのデフォルトメールクライアントを指定可能)

Boot Camp仮想マシン関連の改善

  • 新たな、Boot Campインポートウィザード。Boot Camp仮想マシンを有している環境では、同パーティションにインストールされたWindowsシステムを macOS(ホストOS)サイドにインポートする事が可能となった。このオプションは、幾つかのメニュー(「Free Up Disk Space(ディスクスペースの解放)」ダイアログ等)において使用可能
  • Boot Camp仮想マシンを起動した後、Windowsゲストのアクティベーションが解除されるケースが確認されていた問題を修正
  • Boot Camp仮想マシンにおけるWindowsゲストに対してメジャーアップデートが配信された場合に、Parallels Desktopから通知されるべくした改善を適用。 尚、Parallels Desktopは、Boot Camp仮想マシンにおけるWindowsゲストを更新する権限を有していないため、この場合には 仮想マシンをシャットダウンし、ホストコンピュータ(Mac)を直接、Windowsから起動し、Windows Updateを通じてアップデートをインストールする必要がある
  • Boot Camp仮想マシンのコンソールウインドウを閉じる際に、サスペンドさせるか、或いはシャットダウンさせるかの何れかを ユーザに尋ねるべくした変更を適用

ユーザインターフェイス関連の改善

  • 「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」における、仮想マシン名、及びロケーションを設定するためのダイアログを再デザインし、ホストコンピュータの空きディスクス容量が少ない場合のシナリオをカバーすべくした改善を適用
  • Parallels Desktopを手動でアップデートする場合に表示される GUIクライアント(Parallels Desktop.app)の終了を促すダイアログボックスに、「Quit Parallels Desktop(Parallels Desktopを終了)」ボタンを追加
  • 仮想マシンが適切にシャットダウンされなかった場合に、GUIクライアントから 次回起動時のチェックディスクプロセスについて通知されるべくした改善を適用

ユーザビリティ関連の改善

  • スナップショットを通じて 任意の過去の状態にリストアする場合に、現在の状態を保存するか否かを尋ねるべくした変更を適用(VMware Fusion、VirtualBoxと同様のハンドリング)
  • Coherence(コヒーレンス)モードへの切り替えが、よりシームレス、且つスムーズに実行されるべくした改善を適用。仮想マシンを Coherenceモードで直接起動した場合に、当該Windows(ゲストOS)の状況を、プレビューアイコンを通じて確認可能に
  • Parallelsアカウントの認証情報をキーチェーンに保存可能に。「Parallels Desktop.app」から、自身のParallelsアカウントへのログインが成功した後に、当該の認証情報をmacOSのKeychainに保存可能に(Parallelsアカウントに再びサインインする必要が生じた場合には、それらがオートフィルにて自動入力される)

デバイス関連の改善。Intel High Definition Audioのサポート

  • このオーディオドライバは、最大8/2チャンネル(out/in)、192kHzサンプルレート、32bitサンプル、及び⁠Jack Senseをサポートする。既存の仮想マシンにおけるオーディオドライバを変更するためには、当該仮想マシンをシャットダウンし、「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Hardware(ハードウェア)」>「Sound & Camera(サウンドとカメラ)」を選択し、「Advanced Settings(詳細設定)」のドロップダウンメニューから「HD」を選択する。この機能をサポートするゲストOSは、「Windows 7」「Windows 10」「Ubuntu 16.04(Xenial Xerus)」「Ubuntu 17.10(Artful Aardvark)」、及び「Mac OS X Server 10.5 Leopard」〜「macOS Mojave 10.14」

BLE(Bluetooth Low Energy)のサポート

  • 共有BluetoothドライバーがVer. 4.0にアップデートされ、低エネルギーをサポート。種々のIoT(Internet of Things)デバイスをWindows(ゲストOS)に接続可能に。現時点における対応デバイスは「IrisPen」「Logitech Craft Keyboard」「Sony PlayStation Dual Shock 4」等。この機能をサポートするゲストOSは、「Windows 8.1」「Windows 10」「Linux Kernel 3.13」以降、及び「Android」。仮想マシンにおいてBLEを使用するためには、追加のアプリケーションをインストールする必要がある(Windowsゲストの場合には「Bluetooth LE Explorer」、Linuxゲストの場合には「hcitool」+「gatttool」ユーティリティ)

NVMe仮想ディスクコントローラのサポート

  • 仮想ディスクパフォーマンスの改善を期待できる NVMeタイプの仮想ディスクコントローラは、「Windows 10(ゲストOS)」に向けた仮想マシンを作成した場合には、デフォルトにて有効化される(現時点では、既存の仮想マシンをNVMeタイプに変更する事はできない)。この機能は前版(Ver. 14)のBetaテスト時にも実装されたが、時期尚早として回避された経緯がある

Windowsキーボードレイアウトのサポートの改善、再デザイン

  • Excel(ゲストOSアプリケーション)に向けて「controk(Ctrl)」+「+」、「controk(Ctrl)」+「-」をサポート
  • JIS(Japanese Industrial Standards)キーボードのサポートを改善
  • 英語以外の殆どのレイアウトを対象として、capsロックが有効になっている場合の入力を修正

仮想マシンに対して、外部ディスクを内部ディスクとして接続可能に

  • ホストコンピュータ(Mac)に接続された USB、或いはThunderbolt外部ディスクを、仮想マシンに対して新たな内部ハードディスクとして接続可能に。この機能によって、それらの外部ディスクに対してゲストOSをインストールして起動させる事が可能となった。Boot Canp仮想マシンと同様のハンドリングとなるこの機能では、当該ディスクはゲストOS標準のファイルシステムにフォーマットされ、サスペンド、レジューム、スナップショット等、Parallels仮想ディスク(.hdd、.hds)を前提とした機能を使用する事はできない。また、この環境での仮想マシンのパフォーマンスは、外部ディスクの接続スピードに依存する

仮想マシンに対して外部ディスクを接続する方法

  1. ホストコンピュータ(Mac)に対してディスクを接続し、ソースイメージを選択しない状態で 新規に仮想マシンを作成
  2. 「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Hardware(ハードウェア)」>「Hard Disk(ハードディスク)」>「Source(ソース)」から「Physical disk(物理ディスク)」を選択し、必要なディスクを選択して「OK」をクリック
  3. その後、同じカテゴリから「Boot Order(ブート順序)」設定を開き、次に、「Hard Disk 2(ハードディスク 2)」を有効にして、起動用の最初のデバイスとして配置する
  4. 「Virtual Machine Configuration」ウインドウを閉じて、当該仮想マシンを起動する

Parallels SDKの改善

  • 「Parallels Virtualization SDK Build 46829」より、新たに「Python 3.0」をサポート

その他の機能

  • Retina解像度オプションとして「Best for external displays(外部ディスプレイに最適)」が選択可能となり、「Windows 10(ゲストOS)」のDPIスケーリングを改善(当該ゲストOSのアピアランスが、ウインドウモードからフルスクリーンモードに移行(逆もまた然り)した後に、適切に動作しているかどうか確認して下さい)

「Parallels Desktop for Mac Business Edition」に向けた改善

  • アーカイブされた仮想マシンのデプロイ。ネットワーク負荷を低減するために、仮想マシンをアーカイブして、クライアント(Mac)に展開する事が可能に(アーカイブされると、仮想マシンの拡張子は「.pvm」から「.pvmz」に変更される)
  • 仮想マシンの表示モードを変更する場合に、カスタムパスワード、或いはmacOSの管理パスワードによる認証が必要となるべくした改善を適用
  • And many others…

※上記のリストは、「Parallels Desktop 15 for Mac Pro Edition」を対象としていますので、「Standard Edition(通常版)」には実装されない機能も含まれています。

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Sierra(macOS 10.12.6)」以降(「macOS Catalina 10.15」を含む)となっています。Ver. 14にてサポートされていた「OS X El Capitan(OS X 10.11.6)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「10.15」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

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