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「Ubuntu 18.10」に対する互換性改善も
Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2019年2月6日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 14 for Mac 14.1.1 Build 45476(Parallels Desktop 14 Update 1 Hotfix 1)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約213.0MB)。
Ver. 14を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われており、前版(「14.1.0 Build 45387」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
サポート対象オペレーティングシステムの追加
- Microsoftによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「Windows Server 2019」を、ゲストOS、ホストOSとしてサポート
Windowサポートの改善
- 外部ディスプレイに表示されているWindowsゲストを、Coherence(コヒーレンス)モードに切り替える事ができなかった問題を修正
- Microsoft OneDriveのディスクを、Finderにマウントする事ができなかった問題を修正
- 「Installation Assistant(インストールアシスタント)」における「Windows Express Install(Windows簡易インストール)」の実行中に、誤まったエディションのWindows Serverがインストールされるケースが確認されていた問題を修正
- McAfee Drive Encryption(MD)で暗号化されている「Windows 10(ゲストOS)」にて、起動時に致命的なエラーが表示され得た問題を修正
- Windowsゲストをサスペンドからレジュームした後に、USBドングルが Comarch ERPによって認識されなかった問題を修正
- WindowsゲストをCoherenceモードで実行している場合に、macOS(ホストOS)のデスクトップから ClickOnce bootstrapperを起動する事ができなかった問題を修正
Linuxサポートの改善
- アクティブなLinuxアプリケーションにオーバラップしているデスクトップアイコンが、適切に表示されなかった問題を修正
- 「RHEL 5.8(Red Hat Enterprise Linux 5.8、ゲストOS)」に、ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」をインストールする事ができなかった問題を修正
- ファームウェアインターフェイスに「EFI(Extensible Firmware Interface)」を採用した CentOSゲスト(x64)において、キーボードとマウスが適切に機能しなかった問題を修正
- mmap(mmap())関数を使用した場合に、共有ディレクトリにおけるコンパイル中に Linuxファイルが破損し得た問題を修正
- LinuxゲストにおけるYandex.Mapsにて、マウスカーソルが4つ表示され得た問題を修正
- 「Ubuntu 18.10(Cosmic Cuttlefish、ゲストOS)」が、Coherence(コヒーレンス)モードにて適切に動作しなかった問題を修正
- Parallels Toolsのインストール後に、「RHEL 7.6(Red Hat Enterprise Linux 7.6、ゲストOS)」がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
macOSサポートの改善
- macOSゲストにおいて、マウスカーソル動かなくなるケースが確認されていた問題を修正
- macOSゲストでトラックパッドを使用した場合のスクロールが、敏感過ぎていた問題を修正
ゲストOS、ホストOS間における統合
- フルスクリーンモードから抜けた後に、コンソールウインドウが表示されないケースが確認されていた問題を修正
- ゲストOSのInternet Explorerにおいて、ホストOSのSafariからリンクを開く事を可能とする「Open in Internet Explorer(Internet Explorerで開く)」プラグインが、Safariの最新版においてのみ利用可能に
3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善
- Windowsゲストにおいて、「AutoSPRINK 2018」が動作しなかった問題を修正
- 視点を切り替えた後に、「Rhino 6 for Windows」がクラッシュし得た問題を修正
- 「Rhino 6 for Windows」において視点設定を切り替えた後に、モデルが黒くなり得た問題を修正
「Parallels Desktop for Mac Business Edition」に向けた改善
- システムフラグ(System flags)を使用して、macOSゲストのBoot ROM、MLBを変更可能に
- 共有ネットワークにて、DNS queries over TCPをハンドリング可能に
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X El Capitan(OS X 10.11.6)」以降(「macOS Mojave 10.14」を含む)となっています。Ver. 13にてサポートされていた「OS X Yosemite(OS X 10.10)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「10.14」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
「Parallels Desktop 14.1.2」について(2019年2月13日に追記)
Ver. 14.1.1に引き続き、米国時間2019年2月12日付にて「Parallels Desktop 14 for Mac 14.1.2 Build 45479(Parallels Desktop 14 Update 1 Hotfix 2)」がリリースされました。当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われています。
「Parallels Desktop 14.1.3」について(2019年3月15日に追記)
Ver. 14.1.2に引き続き、米国時間2019年3月14日付にて「Parallels Desktop 14 for Mac 14.1.3 Build 45485(Parallels Desktop 14 Update 1 Hotfix 3)」がリリースされました。当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われています。