「Parallels Desktop 13.3.2」リリース、「Mojave Beta」との互換性を改善

「macOS Mojave Beta(ゲストOS)」に Parallels Toolsをインストール可能に

Parallels International GmbHより米国時間2018年6月21日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 13 for Mac 13.3.2 Build 43368(Parallels Desktop 13 Update 3 Hotfix 2)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約252MB)。

Ver. 13を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われており、前版(「13.3.1 Build 43365」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • macOS(ゲストOS)において、マウスポインタが動かなくなるケースが確認されていた問題を修正
  • Windows(ゲストOS)において、macOSアプリケーションのアイコンが黒く表示されていた問題を修正
  • Coherence(コヒーレンス)モードから抜けた後に、Practice Perfectアプリケーションにてグラフィカルアーチファクトが残っていた問題を修正
  • Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Mojave 10.14 Developer Beta(ゲストOS)」に ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」をインストールした後に、ブラックスクリーンが生じていた問題を修正

最後の項目にリストされた問題の影響を受けていた仮想マシンに対しては、以下のインストラクションを適用して下さい。

  1. PDfMを当版(13.3.2 Build 43368)にアップデート
  2. アップデート後にも、コンソールウインドウが黒く表示され続けることがあるが、その場合には「Parallels Desktop Control Center(Parallels Desktopコントロールセンター)」にて、当該仮想マシンのライブプレビューをチェックする。ログインスクリーンが表示されたならば、パスワードフィールドが表示されるブラックウインドウをクリックし、ログインパスワードを入力
  3. その後、Parallels Toolsが自動更新され、仮想マシンが再起動されるまで待つ(これには数分かかる場合がある)。その後、コンソールウインドウに「macOS Mojave」が再表示される

現時点における既知の問題点の一つとして、macOSゲストをスリープから復帰させた後に、マウスポインタが表示されないケースが確認されているとの事です。この問題が生じた場合には、コンソールウインドウをリサイズする事によって カーソルを再表示する事ができると伝えられています。

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Yosemite(OS X 10.10.5)」以降(「macOS High Sierra 10.13」を含む)となっています(ゲストOSとしてのmacOS(OS X)のサポートは、「Server 10.5」〜「10.13」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。