「Parallels Desktop 16.5.0」リリース、Apple M1 chipをサポート

Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2021年4月15日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 16 for Mac 16.5.0 Build 49183(Intel) 50692(Apple Silicon)(Parallels Desktop 16 Update 5 Hotfix 0)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約1.4MB。インストールプロセスを開始した後に、適用環境に応じたフルインストーラーをダウンロードします)。

Apple M1ホストはイニシャルリリース

Apple Siliconホストを対象としたイニシャルリリースとして、米国時間2020年12月17日よりテストリリース(パブリックベータ)が開始されていた当版では、「Installation Assistant(インストールアシスタント)」を通じて 事前構成された仮想アプライアンス(「Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa​)」「Debian 10.7」「Fedora Workstation 33-1.2」「Kali Linux 2021.1」)をダウンロードして実行可能となっている他、主な特徴、及びIntel版からのフォールバックとして、以下の項目等が示されています。

  • 「Installation Assistant(インストールアシスタント)」において、互換性のあるLinuxインストールイメージを自動的に検出可能
  • 「Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)」以降、「Debian 10.7」以降、「Fedora Workstation 33-1.2」以降に対して、ゲストOS拡張機能「Parallels Tools(for Linux)」をインストール可能
  • 実行中の仮想マシンをサスペンド、レジューム可能
  • 「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Hardware(ハードウェア)」>「Graphics(グラフィックス)」ペインから、3Dグラフィックスのアクセラレーションを一時的に無効化
  • 「Hardware(ハードウェア)」>「CPU & Memory(CPUおよびメモリ)」ペインから、「Enable nested virtualization(ネストされた仮想化を有効にする)​」の設定を除去
  • 「Hardware(ハードウェア)」>「CPU & Memory(CPUおよびメモリ)」ペインから、ハイパーバイザーの選択項目を除去(Apple M1 chipをホストコンピューターとした環境では、Parallels Hypervisorを選択する事はできず、Apple Hypervisorに統一される)
  • 「Hardware(ハードウェア)」における追加項目のリストから「Floppy Disk(フロッピーディスク)」の項目を除去

当版におけるシステム要件は、Apple M1 chip(Apple Silicon)を搭載したコンピューター、ホストOSは「macOS Big Sur 11.0」以降となっています。

Windows(ゲストOS)に関しては、ARMアーキテクチャをベースとした「Windows 10」にはリテール版(パッケージ版)が提供されておらず、OEMに限定されて使用が許諾されている現状から、インサイダープレビュー(Windows 10 on ARM Insider Preview)に限定した対応となります(技術的に可能であっても、ライセンスの壁が WoA(GA版)の実行を阻む事となっています)。

Intelホストは「Linux 5.11」をサポート

Ver. 16を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(「16.1.3 Build 49160」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 「Linux Kernel 5.11」を実装したLinuxディストリビューションを ゲストOSとしてサポート
  • Boot Camp仮想マシンが起動に失敗し、「A required device isn’t connected or can’t be accessed.(必要なデバイスが接続されていないか、アクセスできません)」というエラーメッセージが表示されていた問題を修正
  • ブリッジネットワークモードにおいて動作している仮想マシンを、適切に識別する事ができないケースが確認されていた問題を修正
  • 「Parallels Desktop 16 for Mac」を使用している際に、IIS(Internet Information Services)にてエラーが表示されるケースが確認されていた問題を修正
  • macOS(ホストOS)のネットワーク設定(「System Preferences(​システム環境設定)」>「Network(ネットワーク)」)において、MTU(Maximum Transmission Unit、最大送信単位)サイズを9,000バイトに変更した場合に、仮想マシンにおいてインターネット接続が失われていた問題を修正
  • Parallels FS(Parallels File System)の情報が、未知のd_typeとして返されていた問題を修正
  • Parallels Desktop for Mac Business Editionにて、起動時にシステム拡張を許可するように要求されていた問題を修正
  • JAMF を介して Parallels Desktop for Mac Business Edition を展開できず、エラーメッセージ「launch path not accessible(起動パスにアクセスできません)」というエラーメッセージが表示されていた問題を修正

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS High Sierra(macOS 10.13.6)」以降(「macOS Big Sur 11.0」を含む)となっています。Ver. 15にてサポートされていた「macOS Sierra(macOS 10.12.6)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「11.0」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

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