「VMware Fusion 12.1.1」リリース

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2021年4月1日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 12.1.1 Pro Build 17801503」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約623.36MB)。

セキュリティ関連の修正を含む メンテナンスアップデート

Ver. 12を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、主としてセキュリティ関連の修正が行われており、仮想ネットワークスイッチ「vmnet」モジュールに関連した脆弱性の修正が行われています(BoB driver Thruによる提案)。

当版におけるシステム要件は、64bitのIntelプロセッサを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Catalina 10.15」以降(「macOS Big Sur 11.0」を含む)となっています。Ver. 11.5にてサポートされていた「macOS High Sierra 10.13」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.15」〜「11.0」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、VMTN(VMware Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

Apple Siliconへの対応について

当版は Intelアーキテクチャーのみのサポートとなり、ARMベースのSoC(System on a Chip)「Apple Silicon(Apple M1)」には対応していません。「macOS Big Sur 11.0」において実装されているバイナリトランスレーター「Rosetta 2」においても、Kernel Extension(カーネル拡張)、及びx86-64ベースの仮想マシン、仮想化ソフトウェアはサポートされない伝えられています(公式Twitterを通じて、「Apple M1」に向けた開発が進行中である事は明言されています)。

「VMware Workstation 16.1.1」について

その他にもVMwareからは、同日付にて Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation Pro」のメンテナンスアップデートに相当する「VMware Workstation 16.1.1 Pro Build 17801498」「VMware Workstation 16.1.1 Player Build 17801498」もリリースされており、同版では「VMware Fusion 12.1.1 Pro Build 17801503」と同様のセキュリティ関連の修正等が行われています。