「Parallels Desktop 17.0.1」リリース、「Windows 11」との互換性を改善

Parallels International GmbHより米国時間2021年9月7日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 17 for Mac 17.0.1 Build 51482(Parallels Desktop 17 Update 0 Hotfix 1)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約309.31MB)。

併せて、「macOS Catalina(ホストOS)」以前との互換性も改善

Ver. 17を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、前版(Parallels Desktop 17.0.0)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • Microsoftによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「Windows 11」との互換性を改善
  • Windows(ゲストOS)をフルスクリーンモードに切り替えた後に、ホストコンピューター(Mac)が使用する全てのディスプレイにおいて占有表示にならないケースが確認されていた問題を修正
  • 「Mount & Blade II: Bannerlord」「WoW 3.3.5(World of Warcraft 3.3.5)」「Metal Gear Solid V: The Phantom Pain」等のゲームをゲストOSにおいて実行した場合に、テクスチャーが欠落していた問題を修正
  • 仮想マシンを展開する際に、パーミッション関連の問題が発生し得た問題を修正
  • VirtIOネットワークアダプターを使用するmacOS(ゲストOS)が、「macOS Catalina 10.15」以前を実装したホストコンピューター(Mac)においてネットワーク接続を喪失し、接続する事ができなくなる問題を修正
  • PS/2モードで動作するように構成されたマウスが、ウインドウモードにおいて適切に反応しない問題を修正
  • PS/2モードのマウスを使用しているゲストOSにおいて、Coherence(コヒーレンス)モードに切り替える事ができない問題を修正
  • 招待メールを通じて経由で「macOS Monterey 12.0(ホストOS)」に「Parallels Desktop 17 for Mac Business Edition」をインストールした後、自動的にアクティベートされなかった問題を修正

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS High Sierra(macOS 10.13.6)」以降(「macOS Monterey 12.0」を含む)となっています。Ver. 16にてサポートされていた「macOS High Sierra(macOS 10.13.6)」も 引き続きサポートされています(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「12.0」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。

ゲストOSとしての「macOS Monterey」のサポートについて

Parallelsのエンジニアリングチームは、Appleと共同で、Apple M1 Macにおいて実行される「macOS Monterey 12.0(ゲストOS)」の安定性、パフォーマンスの向上に努めています。この仮想マシンを使用するためには、ホストOSとして「macOS Monterey 12.0」を搭載したMacが必要となります。この取り組みは、現時点では試験的なサポートであるため、特に生産性機能、及びゲストOSとホストOSの統合機能等において機能制限がある事に御注意下さい。

Intelプロセッサーを搭載したMacをホストコンピューターとして利用する場合には、機能制限なしで「macOS Monterey 12.0(ゲストOS)」を作成して実行する事が可能となる予定です。