併せて、Linuxカーネル 5.0に対するサポートの改善も
Oracle Corporationより米国時間2019年4月17日、マルチプラットフォームに対応した オープンソースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」のアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 6.0.6 Build 130049」がリリースされ、現在コミュニティサイト、及びOracleによる公式ダウンロードページを通じて、macOS、Windows、Linux、Solarisを対象としたバイナリパッケージ、ソースコード、SDK(Software Development Kit)、PUEL(VirtualBox Personal Use and Evaluation License)に準拠したエクステンションパック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)が入手可能となっています(Mac OS X版 dmg 約137.0MB。バイナリとソースコードには、ライセンスとしてGPLv2(GNU General Public License Version 2)が適用されています)。
Ver. 6.0を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている当版では、バグフィックス、セキュリティアップデート、パフォーマンス改善等が行われており、前版(「6.0.4 Build 128413」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- 仮想化コアの改善。ネストされたAMD仮想化に関連した問題を修正
- ユーザインタフェース関連の改善。仮想マシン(VirtualBox VM)における File Manager(ファイルマネージャ)の使用時に発生し得た、ディレクトリのコピーに関連した問題を修正
- コンテンツのコピー時に発生し得た、File Managerの進行状況(プログレス)表示に関連した問題を修正
- スナップショットのノードの削除時に発生し得た、進行状況(プログレス)表示に関連した問題を修正
- 新版のUbuntuゲストを対象として、自動インストール機能に関連した問題を修正
- ストレージ関連の改善。LsiLogicデバイスに向けて、保存された状態(スナップショット)をロードする時に発生し得た問題を修正
- QCOWディスクイメージに対するサポートの改善。一部の「QCOW2」イメージの読み込み時に発生し得た問題を修正、及び「QCOW3」をリードオンリーにてサポート
- NetWare IDEドライバが、バスマスタリングを使用できるようにするために、IDE PCIエミュレーションを改善
- グラフィックス関連の改善。以前は酷くスクランブルされた画面しか表示されなかった 古いXサーバーでも動作するように、VMSVGAサポートを改善
- VMSVGAエミュレーションが有効で、且つマウス統合が機能していない状態で、 マウスカーソルが表示されなかった問題を修正
- 「Linux Kernel 5.1」「Linux Kernel 5.0」をサポート(Linuxゲスト、ホスト、Valdis Kletnieks氏による貢献)
- And many others…
その他にもOracleからは、同日付にて旧版(Ver. 5.2)を対象としたアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 5.2.28 Build 130011(VirtualBox 5.2 Maintenance Release 28)」もリリースされ、「6.0.6 Build 130049」と同様の、Linux Kernel 5.1/5.0に対する互換性の改善等が行われています。