「Ubuntu 18.04 LTS Bionic Beaver(GA版)」リリース

2023年4月までの長期サポート版としてリリース

Canonical支援のUbuntu Foundationより英国時間2018年4月26日、Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新レギュラーリリースに相当する「Ubuntu 18.04 LTS(Bionic Beaver、GA版)」がリリースされ、現在Ubuntu Foundationによる公式ダウンロードページを通じて、x86-64(AMD64)を対象としたisoイメージが入手可能となっています(iso 約1.8GB。インストールCDが、そのままLive CDとして利用可能となっています)。

コードネーム「Bionic Beaver」として、英国時間2018年1月4日よりテストリリースが開始されていた当版では、Linuxカーネルとして「Linux Kernel 4.15」、ディスプレイサーバとして「Wayland」「X.Org Server 1.19.6」が実装されている他、デフォルトのデスクトップ環境として「GNOME 3.28.1」、ファイルマネージャとして「Nautilus 3.26.3」、WebブラウザとしてMozilla Foundationによる「Firefox Quantum 59.0.2」、メールクライアントとして「Thunderbird 52.7.0」、オフィススイートとしてThe Document Foundationによる「LibreOffice 6.0.3」が各々採用されています。

また、デスクトップ環境、パッケージ構成等の異なる公式フレーバーとして、「Kubuntu 18.04(KDE Plasma 5.12.4)」「Xubuntu 18.04(Xfce 4.12.3)」「Lubuntu 18.04(LXQt/LXDE) 」「Ubuntu MATE 17.10(MATE 1.20.1)」「Ubuntu Budgie 18.04(budgie-desktop)」等も併せてリリースされています(「Ubuntu Budgie(旧budgie-remix)」は、英国時間2017年4月13日付にてリリースされたVer. 17.04より、新たに公式フレーバーとして採用されており、この度リリースされたVer. 18.04が、最初のLTSリリースとなります)。

2年に1度のLTS(Long Term Support、長期サポート)としてリリースされている当版では、2023年4月までの5年間のサポート期間が設けられており、Ubuntu Japanese Teamからは、ライブ環境での日本語サポート、及び同チームによる追加パッケージ等を含む「Ubuntu 18.04 日本語 Remix」のリリースも予定されています。

インストール時のオプションとして、最小インストールが選択可能に

この度リリースされたVer. 18.04より、インストール時のオプションとして、Webブラウザとユーティリティのみをインストールする 最小インストール(Minimal installation)構成が選択可能となった他、インターフェイス関連では、ファイルマネージャ(Nautilus)において サイドバーのデザインの変更(カラーリングの変更等)が行われています。

また、新規インストールを行った場合には、電卓(⁠gnome-calculator)、⁠文字(⁠gnome-characters)、⁠⁠ログ(⁠gnome-logs)、⁠⁠システムモニター(⁠gnome-system-monitor)が、Snapパッケージとしてインストールされる事となります。