Smart Folder(スマートフォルダ)

投稿者: | 2019-01-16

初版作成日 2019年1月16日
最終更新日 2019年2月10日

サイドバーのスマートフォルダ
↑Finderウインドのサイドバーに表示されたスマートフォルダのアイコン

Spotlightと連動し、Finder検索の結果を即時、且つ永続的に反映可能

米Appleより開発、提供等が行われている、オペレーティングシステムコンポーネント。macOS(Mac OS X)を対象プラットフォームとし、米国時間2005年4月29日付にてリリースされた「Mac OS X 10.4 Tiger」において、デスクトップ検索テクノロジ「Spotlight」と連動した仮想フォルダ(予め一定の検索条件を与えられたフォルダ)として新たに実装された。独立したアプリケーションではなく システムレベルで統合されており、「Spotlight」を応用した機能の一つとして、メタデータを含めた条件で定義された検索結果を フォルダレベルで反映している。

※同様のコンセプトを有するファイル管理機能として、「Windows 7」以降において「Library(ライブラリ)」が実装されるている。尚、メールクライアント「Thunderbird」における同名の機能とは被らない。

メニューバーの虫眼鏡アイコンから機能を呼び出す「Spotlight」単独での使用とは異なり、「Finder」において「File(ファイル)」>「New Smart Folder(新規スマートフォルダ)」、或いは「File(ファイル)」>「Find(検索…)」の何れかを選択して作成する(実行後は、どちらも同じウインドウが表示され、検索クエリは 虫眼鏡のアイコンが付されている検索語入力ボックス(右上に位置する角丸のテキストフィールド)に入力する。検索時には、インクリメンタルサーチが機能する)。

Finder検索ウインドウ
↑「Finder」において「File」>「Find」を実行した後に現れる検索ウインドウ。「New Smart Folder」を選択した場合にも同じウインドウが現れる

「Finder」を通じた検索結果を任意のフォルダに永続的に反映可能としており、Spotlightをベースとした検索が実行されるため、各種のメタデータ等も検索対象に含まれる。検索クエリをスペースで区切れば「AND検索(論理積)」、「|(パイプライン)」で区切れば「何れかを含む」の「OR検索(論理和)」、「A(-B)」とすれば「Bを含まないA」といった「NOT検索(否定演算)」として各々機能する(演算子を用いた検索)。従来までの「Finder」が有していたファイル検索の対象範囲に メタデータの要素を加えただけの機能ではなく、検索条件の指定に インデックスされた様々なメタデータの内容を個別に指定する事も可能となっている他、検索結果のウインドウ内でのファイルパスの表示にも対応している。

メタデータのリスト
↑集約条件として、メタデータを個別に指定する事も可能

作成時には、保存場所(デフォルトにて「~/Library/Saved Searches(保存済みの検索条件)/」以下の階層)、及びサイドバーへの追加(「Add To Sidebar(サイドバーに追加」、デフォルトにて有効化)を任意に指定する事が可能となっており、その実体は、拡張子「.savedSearch」が付されたXML(Extensible Markup Language)形式のテキストファイルとして構成されている(サポート対象外ではあるが、「Property List Editor(プロパティリストエディタ)」、或いは 各種テキストエディタ(「TextEdit(テキストエディット)」等)等を通じて、内容を編集する事も可能)。検索条件に合致したファイルは、当該スマートフォルダに移動されている訳ではなく、元の保存場所にそのまま属している。

スマートフォルダの作成後に、ファイルシステムにおいて指定された検索条件(ルール)に合致するファイル、フォルダ等に追加、削除、更新(変更)等が生じた場合には、その結果は自動的且つ、リアルタイムに当該フォルダに反映され、特定のリソースが複数のスマートフォルダから参照(検索条件に合致)された場合でも、条件を満たした全てのスマートフォルダに 該当するファイル等が表示される事となる(検索条件は、スマートフォルダの右上「編集」ボタンから呼び出し可能なパネルを通じて変更する事が可能)。

尚、「Finder検索」では、タイトルや本文等、メールに関連した情報が検索対象として含まれていないため、これらの検索を行う場合には、Spotlight検索、或いは「Mail.app(Apple Mail)」における検索機能にて対処する事となる(メールを対象とした仮想フォルダを作成する場合には、「Mail.app」において「Smart Mailbox(スマートメールボックス)」を作成する)。また、メディアプレイヤー「iTunes」では、「Smart Playlist(スマートプレイリスト)」として同様の機能性を提供している。