Safari(サファリ)

米Appleより開発、提供等が行われている、Webブラウザ。macOS(Mac OS X)、iOSを対象プラットフォームとし、「Macworld Conference & Expo 2003(米国時間2003年1月7日より開幕)」における基調講演(キーノートスピーチ)にて発表が行われると共に、デスクトップ版のパブリックベータがリリースされた。

Appleによる、Mac OS X標準のWebブラウザ

イニシャルリリースに相当するGA版(Ver. 1.0)は、米国時間2003年6月23日付にてリリースされ、「Mac OS X 10.3 Panther」に伴われる形にてリリースされたVer. 1.1より、従来までの「Microsoft Internet Explorer」に代わり、Mac OS X標準のWebブラウザとして採用される事となる。

レンダリングエンジンとして、KDEによる「KHTML」からフォークした「WebCore」が採用され、JIT(Just In Time)コンパイラ搭載のJavaScriptエンジン(スクリプトインタプリタ)「Nitro(SquirrelFish Extreme)」を含めたフレームワークは「WebKit」と称されている。独立したアプリケーションではあるが、コアコンポーネントはシステムレベルで統合されている。

リーダー表示、プライベートブラウジングモード、リーディングリスト、ITP(Intelligent Tracking Prevention、インテリジェントトラッキングプロテクション)、インコンテンツでのPDF表示、自動入力(Autofill)等の諸機能を実装し、Mac OS X(macOS)が年次リリースに移行した「OS X Mountain Lion(OS X 10.8)」移行では、OSに合わせて年次にアップグレードを行なっている。

iOS版(Mobile Safari for iPhone and iPad)

「Macworld Conference & Expo 2007(米国時間2007年1月9日より開幕)」における基調講演(キーノートスピーチ)にて、iPhoneと共に発表が行われ、2008年2月26日付にてイニシャルリリースを迎えた(「Safari 3.0(419.3)」on「iPhone OS 1.1.4」)。

デスクトップ版の基本機能に加えて、マルチタッチやコンテンツブロッカー、Appke Payへの対応等、iOSデバイスに特化した諸機能等を追加して実装している。

Windows版

「WWDC 2007(Worldwide Developers Conference 2007)」基調講演時における「One More Thing…」としてWindows版が発表され、「Safari 3.0.0(522.11.3)」が パグリックベータとしてリリースされた。

その後、セキュリティアップデートを含めて 6度のパブリックベータを経た後に、米国時間2008年3月18日付にて、イニシャルリリースに相当する「Safari 3.1(525.13)」が パグリックベータとしてリリースされた。この版では、Mac OS X版と同様の メタルインターフェイスが採用され、対象プラットフォームは「Windows Vista」「Windows XP」。

Safari Windows
↑「Safari for Windows 3.0.4」on「Parallels Desktop 3.0 for Mac」

その後、米国時間2010年6月7日付にてリリースされた「Safari 5.0(533.16)」より、Windowsネイティブのインターフェイスが採用された。

尚、Windows版は、米国時間2012年5月9日付にてリリースされた Ver. 5.1.7(534.57.2)を最後に、アップデートが滞っている(開発終了に関する公式なアナウンスは発せられていない)(最終更新日 2019年3月31日)。