「Parallels Access」が開発とライフサイクルの終了(End Of Life)を発表

iOSベースのリモートクライアントとして「Parallels Desktop 4.0 for Mac」がリリースされた2007年11月より開発、提供、サポート等が開始され、macOS、Androidにまで対象プラットフォームを拡充してきた「Parallels Access」ですが、開発から17年目にしてライフサイクルの終了(EOL(End Of Life、エンドオブライフ))が発表されました。

「Parallels Access」は、2024年3月5日をもってEOL(End Of Life)に

米国時間2024年4月30日付にて公開された「Parallels Access」の開発終了を告げるナレッジベースによると、「Parallels Access」は2024年3月5日をもってサポートステータスを「EOL(End Of Life、エンドオブライフ)」に移行させ、この日以降は新規の購入、及びアップデートを行う事ができなくなっています(「Parallels Desktop for Mac」のライセンスに付随するボーナスソフトウェアとして「Parallels Access」を所有している場合には、3月時点において「Parallels Desktop for Mac」のライセンスの一部としてのアクティベーションを行う事ができなくなっています)。

また、「Parallels Access」の既存のサブスクリプションは、2024年4月30日までサポートが行われていましたが、この日以降はサポートを受ける事ができなくなり、iOS、macOS、Androidの何れのプラットフォームにおいても使用する事ができなくなっています。

今回の決定の経緯は?

コンピューター業界におけるテクノロジーの進歩とマーケットの変化に伴い、Parallelsは製品ラインナップを再評価する事となったそうです。その結果として「Parallels Access」の開発とサポートを終了する事が決定され、イノベーションと利用価値を提供し続ける他のラインナップに開発リソースを集約する事になったと伝えられています。

既存のサブスクリプションユーザーはどうなるのか?

既に「Parallels Access」は、新規に購入、アップデートする事ができなくなっており、ライセンスが2024年3月5日以前に終了する場合には、サブスクリプションはライセンスの有効期限日に粛々と終了され、そのまま自動更新される事はありません。

また、既存のサブスクリプションユーザーは、2024年4月30日までアクティベーションが継続されていましたが、2024年5月1日以降は全てのプラットフォームにおいて機能しなくなっています。

「Parallels Desktop for Mac」のボーナスソフトウェアとして提供されている「Parallels Access」について

「Parallels Desktop for Mac」のサブスクリプションを通じて「Parallels Access」をアクティブに使用していたユーザーは、2024年4月30日まではサポートが継続されていましたが、現在は使用する事ができなくなっています。開発元からは、ニーズに合った代替ソリューションの検討が推奨されています。