「VMware Fusion 10.1.0」リリース、「Fall Creators Update」との互換性を改善

「Windows 10 Fall Creators Update 1709」のISOを自動検出可能に

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2017年12月21日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 10.1.0 Build 7370838」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約472MB)。

Ver. 10を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われており、前版(「10.0.1 Build 6754183」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 「Windows 10 Fall Creators Update(Version 1709、ゲストOS)」において、仮想マシンの画面表示がブラックスクリーンとなり得た問題を修正(Unity(ユニティ)モードを抜けた後、或いはホストコンピュータに複数のディスプレイが接続された環境において、マルチディスプレイ(マルチモニタモード)からシングルディスプレイに戻した場合に発生し得た問題)。この問題は、ゲストOS拡張機能「VMware Tools 10.2.0」をインストールする事によって解決する
  • 「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」を通じて「Windows 10 Fall Creators Update(Version 1709、ゲストOS)」の新規仮想マシンを作成する場合に、同オペレーティングシステムのISOイメージを自動検出する事ができなかった問題を修正。従来までは、同オペレーティングシステムに対応した仮想マシンを作成する場合に、「Window 10 / Windows 10 x64」を手動で選択する必要があった
  • 「Windows 10 Fall Creators Update(Version 1709、ゲストOS)」において、Microsoft Officeを使用して修正(編集)したファイルをVMware共有フォルダに保村しようとした場合に、エラー(There has been a network or file permission error. The network connection may be lost)が発生して失敗していた問題を修正。この問題は、ネットワーク接続が使用可能な状態のままで、且つドライブにアクセス可能な場合においても発生し得た
  • 「Windows 10(ゲストOS)」をUnityモードに切り替えた後に、コンソールウインドウの周囲にグレーのボーダーが表示され得た問題を修正。この問題は、ゲストOS拡張機能「VMware Tools 10.2.0」をインストールする事によって解決する
  • マルチディスプレイ環境においてフルスクリーンモードで動作している「Windows 7(ゲストOS)」において、一度ログアウトしてから再度ログインした後に、仮想マシン内でマウスカーソルが適切に動作しない(適切な位置に表示されない)ケースが確認されていた問題を修正。この問題では、右マウスボタンをクリックした場合に、ポップアップメニューが然るべき位置(カーソル位置)に表示されなかった(「Windows 7(ゲストOS)」においてのみ発生し得た問題)

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Sierra 10.12」以降(「macOS High Sierra 10.13」を含む)となっています。Ver. 8.5にてサポートされていた「OS X Mavericks(OS X 10.9)」「OS X Yosemite(OS X 10.10)」「OS X El Capitan(OS X 10.11)」は対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのmacOSのサポートも「10.12」〜「10.13」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、VMTN(VMware Technology Network)等を通じて確認可能となっています。