「macOS Ventura」と「Parallels Desktop 17」

世界開発者会議「WWDC 2022(Worldwide Developers Conference 2022)」において「iOS 16」「iPadOS 16」等と共に発表され、タスクの切り替えをアシストする「Stage Manager(ステージマネージャ)」、iPhoneを MacのWebカメラとして利用可能な「Continuity Camera(連係カメラ)」の実装等が予定される、Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Ventura(macOS 13)」ですが、米国時間2022年6月8日付にて公開されたParallelsによるサポートドキュメント(公式ナレッジベース)を通じて、同OSのBeta版(プライベートベータ)と「Parallels Desktop 17 for Mac(ゲストOS、ホストOS)」との互換性の現状に関して言及がなされていますので、その内容等を簡単に纏めてみたいと思います。

Intel、Apple Silicon(Apple M1、Apple M2)双方における、ホストOSとしての互換性の現状を報告

「Parallels Desktop 17 for Mac」は、米国時間2022年6月2日付にてリリースされた「Parallels Desktop 17.1.4(現行GA版)」の段階において、「macOS Ventura Beta」をゲストOS、ホストOSとして正式にサポートしていません。プライマリーOSとしたプラットフォームで実行する事は可能ではあるものの、幾つかの問題点が確認されていると伝えられており、互換性の現状が以下の通りに纏められています。

「macOS Ventura」を ホストOSとして使用する場合

ホストOSを「macOS Ventura(macOS 13)」にアップグレードした後に、Windows(ゲストOS)にブラックスクリーンが表示される。

当該の仮想マシンをサスペンドしてから、レジュームして下さい。

Apple Silicon(Apple M1、Apple M2) Macの環境において、フリーシステムカテゴリー(「Installation Assistant(インストールアシスタント)」>「Free Systems(無料システム)」セクション)から、仮想アプライアンスをダウンロードする事ができない。

現時点で、回避方法はありません。

Windows(ゲストOS)のレンダリングにおいて、ランタムにブラックスクリーンが表示されるケースが確認されている。

macOS(ホストOS)メニューバーの「Actions(アクション)」>「Reset(リセット)」を実行し、仮想マシンをリフレッシュ(メニューバーに位置する「II」メニューからもアクセス可能)。

「Shared Profile(共有プロファイル)」機能で共有されたデスクトップにおいてショートカットを作成した場合に、Windows(ゲストOS)がクラッシュする。

  1. Windows(ゲストOS)をハードシャットダウン(「Actions(アクション)」>「Shut Down(シャットダウン)」)
  2. macOS(ホストOS)のFinderにおいて、仮想マシンのバンドルパッケージに(.pvm)にアクセス(デフォルトでは「/Users/username/Parallels」)
  3. 仮想マシンのコンテキストメニューを通じて「Show Package Contents(パッケージの内容を表示)」を実行して、Parallels仮想マシンの構成ファイル(.pvs)にアクセス
  4. 構成ファイル(.pvs)のコンテキストメニューから「Open With(このアプリケーションで開く)」>「TextEdit」を実行(TextEdit.appは、テキストファイルを編集可能なテキストエディター(例えば「VSCode(Visual Studio Code)」等)にて代用可能)して、テキストエディターで開く
  5. 「<SharedShortcuts>1</SharedShortcuts>」ストリングの値を「1」から「0」に変更して保存

「Free Up Disk Space(ディスク領域の再利用)」ボタンが機能しない。

現時点で、回避方法はありません。

ステージ間でWindows(ゲストOS)アプリケーションを移動した場合に、カーソルの位置が損なわれるケースが確認されている。

現時点で、回避方法はありません。

「macOS Ventura」を ゲストOSとして使用する場合

現時点で、ゲストOSとしてのサポート状況、互換性の現状報告はありません。

冒頭にリンクを示したナレッジベースドキュメントは、状況に応じて更新される可能性があるとの事です。また、シニアプロダクトマネージャーのKurt Schmucker氏が率いるParallelsエンジニアリングチームは「macOS Ventura(macOS 13)」のGAリリース後、すぐに対応版を提供できるよう、開発に取り組んでいると伝えられています。