「Cyberduck」に寄付(Donate)をして登録する

macOS(OS X)、WindowsベースのFTPクライアントとして長い歴史を有する「Cyberduck」は、macOSにマッチするエレガントなインターフェイスにて、FTP(File Transfer Protocol)、FTPS(FTP over SSL/TLS)、SFTP(SSH File Transfer Protocol)、WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)等の主要なプロトコルをサポートする他、Google Drive、Dropbox、Microsoft OneDrive、Amazon S3等のクラウドストレージに対する接続、或いはそれらに対する暗号化転送(Cryptomator)にも対応する等、非常に質の高いアプリケーションと認識しています(FTPSは明示的な接続(FTP-SSL(Explicit AUTH TLS)、Explicitモード)のみに対応し、暗黙的な接続(implicitモード)には対応しません)。

現在、公式サイトからは無料にてダウンロードする事が可能となっている他、Mac App Store、Microsoft Storeでは有料にて販売しています。開発支援の意味も込めてプラットフォームのストアで購入する事も可能ですが、ここで購入した金額は 全額が開発者(iterate GmbH(Yves Langisch、David Kocher両氏))の元に届く訳ではありません。今回は、プロジェクトを支援するもう一つのメソッドである「寄付(donate)」を選択してみました(AppleやMicrosoftからは、別途に製品を購入していますので、今回は……)。

公式サイトを通じて、開発者を支援する

iterate GmbHに寄付をするためには、プロジェクトの公式サイトにアクセスして、トップページの右上に位置する緑色の「Donate」ボタンをクリックします。

すると、入力フォームが設置されたページに遷移するので、そこに必要事項を入力した後に、PayPalかクレジットカードを通じて送金する事となります(10USD(米ドル)から送金可能となっています)。入力が必須な項目は、名前、国名、レジストレーションキー(登録コード)を送信するためのメールアドレスくらいで、Address(住所)とVAT(Value Added Tax、付加価値税)はオプションの扱いとなっています。尚、「Name」フィールドに入力した名前は、登録後にAbout画面に表示される名前と連動します。

尚、デフォルトの通貨単位はUSD(米ドル)になっています。私は、まだ円高の頃に寄付をしましたが、これから寄付をする場合には、相場に応じて別の通貨単位(日本円等)を選択した方が良いでしょう。

レジストレーションキーをCyberduckに登録

送金を終えた後には、フォームに入力したメールアドレスにレジストレーションキーと電子レシートが送られてきますが、メールの本文にコードは記載されておらず、添付されているファイルのファイル名が登録コードに相当します。

続いて、送られてきたコードをCyberduckに登録する事となりますが、Cyberduckにはコードを入力するためのフィールド(或いはフィールドを呼び出すためのインターフェイス)は見当たりません。最初は迷うかも知れませんが、添付ファイルをダブルクリックするか、或いはCyberduckのアプリケーションアイコンに直接ドラッグアンドドロップするかの何れかを行う事によって、キーの登録が完了します(メールの添付ファイルをダブルクリックするのは抵抗があると思いますので、Cyberduckのアプリケーションアイコンにドラッグアンドドロップする方が良いでしょう)。

すると登録が完了して、正しく認証されると ツールバーの右上部に表示されていた「Unregistered(未登録)」の表示が消えます。

Cyberduckの登録後のツールバー
↑Cyberduckに寄付(Donate)をして登録した後のツールバー。正しく認証されると、登録前に右上部に表示されていた「Unregistered(未登録)」の表示が消えます

Cyberduckは、冒頭に記した機能性や洗練されたインターフェイス、開発の継続性等も含めて、非常に優秀なアプリケーションであると認識しています。開発を主導しているYves Langisch、David Kocher両氏には、感謝の念が尽きません。