「VMware Fusion 11.1.0」リリース、「Windows 10 19H1」をサポート

投稿者: | 2019-05-18

MDS脆弱性に対する緩和策も適用

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2019年5月14日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 11.1.0 Build 13668589」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約495.51MB)。

Ver. 11を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティ修正等が行われており、前版(「11.0.3 Build 12992109」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • サポート対象オペレーティングシステムの追加。Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 19H1(Version 1903)」をゲストOSとしてサポート。「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」において、同オペレーティングシステムのISOファイルを正確に認識し、自動インストール機能「Windows Easy Install(Windows簡易インストール)」オプション、Unity(ユニティ)モード等の諸機能を利用可能に
  • 新たに「Ubuntu 19.04 LTS(Disco Dingo)」「RHEL 8.0(Red Hat Enterprise Linux 8.0)」「Fedora 30」をゲストOSとしてサポート。プリコンパイルされたカーネルモジュールを伴うゲストOS拡張機能「VMware Tools」が同梱され、自動インストール機能「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」オプション、ダイナミックレゾリューション等の諸機能を利用可能に
  • サーバ仮想化ソフトウェア「VMware ESXi 6.7 U2」をゲストOSとしてサポート
  • macOSゲストによって生成されたシリアルナンバーに、特殊文字が含まれていた問題を修正。シリアルナンバーに不正な文字が含まれる事に起因して、macOSゲストににおける一部のサードパーティアプリケーションに向けたプッシュ通知が適切に機能していなかったが、当版において新規に作成されたmacOSゲストのシリアルナンバーには、英数文字しか含まれなくなった(既存のmacOSゲストのシリアルナンバーは、変更されずに残っている)。ユーザが、既存のmacOS仮想マシンに 英数字のみを含むシリアル番号を使用させたい場合には、仮想マシンバンドルに含まれる構成ファイル(.vmx)に「smbios.restrictSerialCharset = “TRUE”」オプションを手動で追加する必要がある(各仮想マシンのコンテキストメニューを通じて「Show Package Contents(パッケージの内容を表示)」を実行する事によって、構成ファイルにアクセスする事が可能)
  • 仮想ハードウェアバージョン「15」(virtualHW.version = “16”)以降が適用された macOSゲストにおいて ディスク暗号化機能「FileVault」を有効化した後に、当該仮想マシンを起動する事ができなかった問題を修正(起動時のスプラッシュサークルまでは表示されるものの、その後のプロセスに進まない)
  • AMD製GPUを搭載したMacホスト上のゲストOSにおいて 3Dアプリケーションを動作させた場合に、AMD Metalホストドライバの問題に起因して、当該仮想マシンがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • 仮想ディスクマネジメントユーティリティ(コマンドラインツール)「vmware-vdiskmanager」が 仮想ディスクのコンバートに失敗し、エラーメッセージ「signal 11」が返されるケースが確認されていた問題を修正(vmware-vdiskmanagerは、GUIクライアント(VMware Fusion.app)を起動にのみ機能する)
  • 仮想マシンバンドル(.vmwarevm)に含まれる構成ファイル(.vmx)がロックされ、同パッケージ内に「vmx.lck」ファイルが生成されている場合に、コマンドラインユーティリティ「vmrun」において、「nogui」パラメータを付した「Start」コマンドが、適切に機能しなかった問題(エラーメッセージ「Error: A file access error occurred on the host or guest operating system」が返されていた)を修正
  • 「VMware Fusion.app」の「Get info(情報を見る)」パネルにおいて、「Open in Low Resolution(低階層度で開く)」属性のチェックボックスがグレイアウトし、編集する事ができなかった問題を修正(「11.0.0 Build 10120384)」におけるリグレッション)
  • Intel Hyper-Threading Technology(HTT、ハイパースレッディング)が無効化された「macOS Mojave 10.14.4」以降のホストOSにおいて、VMware仮想マシンをパワーオンにする事ができなかった問題を修正。この問題では、VMware Knowledge Baseに記載されている smtctlユーティリティを使用するか、或いは「macOS Mojave 10.14.4」以降のホストOSにおける他の方法で ハイパースレッディングを無効化にした場合に、仮想マシンのパワーオンに失敗し、エラーメッセージ(Cannot find a valid peer process to connect to(接続先の有効なピアプロセスが見つかりません))を返していた(「macOS Mojave 10.14.3」以前では発生しない)
  • And many others…

セキュリティ関連の修正では、Intel製CPUの投機的実行機能をターゲットにしたサイドチャネル攻撃「MDS(Microarchitectural Data Sampling、ZombieLoad))に対する緩和策が講じられています。この脆弱性では、本来アクセスできない筈の 他のプロセスのデータを推測する事が可能となっており、各種の機密データの漏洩にも繋がり得るとされてますので、対象ユーザは 早急なアップデートが望まれます(この脆弱性に対しては、The Common Vulnerabilities and Exposures project(cve.mitre.org)からは「CVE-2018-12126」「CVE-2018-12127」「CVE-2018-12130」「CVE-2019-11091」、VMwareセキュリティアドバイザリからは「VMSA-2019-0008(Moderate)」の共通脆弱性識別子が 各々割り当てられています)。

「VMware Workstation 15.1.0」について

その他にもVMwareからは、同日付にて Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation Pro」のアップデートリリースに相当する「VMware Workstation 15.1.0 Pro Build 13591040」「VMware Workstation 15.1.0 Player Build 13591040」もリリースされており、同版では「VMware Fusion 11.1.0 Build 13668589」と同様のセキュリティ関連の修正等が行われています。

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