「VMware Workstation Tech Preview 20H2 July」リリース、「Project Nautilus」を導入

投稿者: | 2020-07-19

複数のコンテナ、仮想マシン、Kubernetesクラスタを展開可能に

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2020年7月9日、開発過程にある 次世代デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation Tech Preview(for Windows)」の最新プレビュー版(パブリックベータ「Workstation 2020 TP(January)」)に相当する「VMware Workstation Pro Tech Preview 20H2 Build 16540321(e.x.p. 16540321 July)」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページを通じて、Windows、Linuxを対象とした、英語版のバイナリパッケージが入手可能となっています(Windows版(.exe)約632.00MB、Linux 64bit版(.bundle)約506.00MB。当版は、現時点では開発過程にあるプレビュー版に相当します。何れの機能も正式なサポートを受ける事はできませんので、試用する場合には御注意下さい。バージョン表記は、現時点では暫定的に付されているものです。今後の開発過程において、正式なバージョン番号が決定されます)。

次世代版のテスト、評価等を主目的としたプレビュー版として位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、主な特徴として、以下の項目等が示されています(「20H1 Build 15679048」からの主な変更点となります)。

  • 「Project Nautilus」と称される、ネイティブなコンテナランタイムを新たにサポートし、アプリケーションの開発者等に向けて、PodVM、Native Pod(コンテナ)を実行するためのビルトインのコマンドラインインターフェイス「vctl」を提供
  • サポート対象オペレーティングシステムの追加。Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 20H1(Version 2003)」をゲストOSとしてサポート。「New Virtual Machine Wizard(新規仮想マシンウィザード)」において、同オペレーティングシステムのISOイメージを正確に認識し、自動インストール機能「Windows Easy Install(Windows簡易インストール)」オプション、共有フォルダ、Unity(ユニティ)モード等の諸機能を利用可能に
  • 新たに「Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)」「Fedora 32」をゲストOSとしてサポート。プリコンパイルされたカーネルモジュールを伴う ゲストOS拡張機能「VMware Tools」が同梱され、自動インストール機能「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」オプション、共有フォルダ、ダイナミックレゾリューション等の諸機能を利用可能に(VMwareは、オープンソースのゲストOS拡張機能「open-vm-tools」の利用を推奨している)
  • 新たに「Windows 10 20H1(Version 2003)」「Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)」をホストOSとしてサポート
  • 仮想マシンにおいて、「USB 3.1 SuperSpeed Plus」コントローラをサポート
  • 仮想マシンにおいて、最大32コアの「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に対応
  • 仮想マシン毎に、最大128GBのRAM容量、4GBの共有グラフィックスメモリを割り当て可能に
  • 3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善。Linuxワークステーションを対象として、Khronos Groupによって策定された 次世代のグラフィックスAPI「Vulkan」レンダリングをサポート。 同レンダラによって、Linux(ゲストOS)は Intel GPUを利用して、「DirectX 10.1(Direct3D 10.1)」「OpenGL 3.3」を伴う3Dグラフィックスを実行可能に

VMwareは、vSphereプラットフォームに マルチコンテナ、仮想マシン、Kubernetesクラスタを統合する「Project Pacific」を推進していますが、「Project Nautilus」は同プロジェクトのmacOS、Windows、Linux対応版に相当し、ローカルにおける単一のファイル内で同様の展開を定義します。また、「vctl」を通じて コンテナイメージをダイレクトに実行する事が可能となる他、リモートリポジトリからのイメージのプル、リモートリポジトリへのローカルイメージのプッシュ等にも対応するとの事です(VMware Fusionでは「20H1 Build 15468164」においてマージされ、GA版では「11.5.5 Build 16269456」において正式にサポート)。

また、各コンテナは独自のポッドを取得し、各ポッドは カスタムVMnetから独自のIPアドレスを取得する事が可能となっています(起動後に、コンテナの詳細を調べる事によって確認する事が可能)。

システム要件と、Tech Previewの展開について

当版におけるシステム要件は、Intel Sandy Bridge以降、AMD Bulldozer以降のプロセッサを搭載したコンピュータ、ホストOSは「Windows 10 20H1」以降(最小ビルド番号は「19041.264」)となっています(ゲストOSとしてのWindowsのサポートは「Windows XP」〜「Windows 10」となります)。

VMware Workstationは毎年、春から初夏にかけてTech Previewをリリースし、そこからGA版のビルドをリリースしていますが、今年からそのアプローチを変え、年間を通じて複数のTech Previewのブランチを構築して、アップデート(テストリリース)を継続して行くとの事です。

この度リリースされた「Tech Preview 20H2 Build 16540321 July」は その3回目のリリースに相当し、現在提供されているGA版(Ver. 15.5)とは別のブランチとして開発が進められています(プレビュー版に相当するため、安定性は保障されず、サポートを受ける事もできません。また、各版において試用期間も定められていますので御注意下さい)。尚、両版を同一システムにインストールする事はできませんので御注意下さい(事前に、Ver. 15.5のアンインストールが必要となります)。

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