「VMware Fusion Tech Preview 20H2 July」リリース、「macOS Big Sur」に対応

投稿者 | 2020-07-11

macOSの hypervisor APIを採用

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2020年7月8日、開発過程にある 次世代デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion Tech Preview(for macOS)」の最新プレビュー版(パブリックベータ「Fusion 2020 TP(July)」)に相当する「VMware Fusion Tech Preview 20H2 Build 16530630(e.x.p. 16530630 July)」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページを通じて、英語版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約613.86MB。当版は、現時点では開発過程にあるプレビュー版に相当します。何れの機能も正式なサポートを受ける事はできませんので、試用する場合には御注意下さい。バージョン表記は、現時点では暫定的に付されているものです。今後の開発過程において、正式なバージョン番号が決定されます)。

次世代版のテスト、評価等を主目的としたプレビュー版として位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(「20H2 Build 16227879 June」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Big Sur 11.0」を、ゲストOS、ホストOSとして試験的にサポート
  • ハイパーバイザスタックを再構築し、「OS X Yosemite(OS X 10.10)」より実装された、Appleによる「hypervisor.framework」に対応。ホストOSが「macOS Big Sur 11.0」の環境において、サードパーティ(この場合はVMware)によるカーネル拡張(.kext)を完全に廃止
  • Virtual xHCI(Virtual eXtensible Host Controller Interface)コントローラーを「USB 3.0 SuperSpeed」から「USB 3.1」に変更し、仮想マシンにおいて「USB 3.1 SuperSpeed Plus(最大10Gbps)」をサポート
  • 3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善。Windows(ゲストOS)において MicrosoftによるマルチメディアAPI「DirectX 11(Direct3D 11)」を、Linux(ゲストOS)において「OpenGL 4.1」を各々サポートする他、外部GPUのサポートを改善し、GUIクライアント(VMware Fusion.app)におけるセッティングエディタを通じて 仮想マシン毎にeGPUを選択可能に。この改善によって、「AMD Radeon 5700」を搭載したeGPUを使用して、MacBook Airのビルトインのディスプレイにおいて、Windows(ゲストOS)に向けた「DirectX 11(Direct3D 11)」グラフィックスをレンダリングする事等が可能に
    「Prefer Externel GPU」設定
    ↑セッティングエディタにおける「Display(ディスプレイ)」>「Prefer Externel GPU」項目
  • SwaggerベースのRESTフルなAPIインターフェイス「Fusion REST API(Fusion Representational State Transfer Application Programming Interface)」をアップデートし、セキュリティを強化(REST APIは現在、localhost(ローカルホスト)においてのみ使用可能)
  • Tech Previewにおいては前版(20H2 Build 16227879 June)まで、GA版においてはPro版に向けて実装されていた、仮想マシンの作成や設定メニューに対する制限機能(制限付き仮想マシン、期限付き仮想マシンの作成、実行機能)を除去

「DirectX 11(Direct3D 11)」の利用を開始するためには、ゲストOS拡張機能「VMware Tools」をアップデートし、仮想ハードウェアの互換性バージョンを Ver. 18(virtualHW.version = “18”)に設定する必要があります。仮想マシンのハードウェアバージョンは、セッティングエディタを通じたGUIにて確認可能となっています(「Other(その他)」>「Compatibility(互換性)」。バージョンの変更は、仮想マシンが電源オフの状態にて行なう必要があります)。

システム要件と、Tech Previewの展開について

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Catalina 10.15」以降(「macOS Big Sur 11.0」を含む)となっています(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.15」〜「11.0」となります)。

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Catalina 10.15」以降(「macOS Big Sur 11.0」を含む)となっています。「Tech Preview 20H2 Build 16227879 June」にてサポートされていた「macOS Mojave 10.14」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.15」〜「11.0」となります)。

VMware Fusionは毎年、春から初夏にかけてTech Previewをリリースし、そこからGA版のビルドをリリースしていますが、今年からそのアプローチを変え、年間を通じて複数のTech Previewのブランチを構築して、アップデート(テストリリース)を継続して行くとの事です。これは、Google Chrome、FirefoxのBetaチャンネル、SafariのTechnology Preview等に相当すると考えて良いでしょう。

この度リリースされた「Tech Preview 20H2 Build 16530630 July」は その3回目のリリースに相当し、現在提供されているGA版(Ver. 11.5)とは別のブランチとして開発が進められています(プレビュー版に相当するため、安定性は保障されず、サポートを受ける事もできません。また、各版において試用期間も定められていますので御注意下さい)。また、Ver. 11.5をアンインストールする事なく、同一システムにインストールする事が可能となっていますが、排他でのみ実行可能となっています(両版を同時に実行する事はできません)。



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