Parallels International GmbHより米国時間2017年10月5日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 13 for Mac 13.1.0 Build 43108(Parallels Desktop 13 Update 1 Hotfix 0)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。
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リカバリーパーティションからの「macOS High Sierra(ゲストOS)」のインストールにも対応
Ver. 13を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(Parallels Desktop 13.0.1)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- 「macOS High Sierra(macOS 10.13(ホストOS))」において、Boot Camp仮想マシンを作成可能に
- リカバリーパーティション(復元パーティション)からParallels仮想マシンに対して、「macOS High Sierra(macOS 10.13(ゲストOS))」をインストール可能に
- 仮想マシンにおいて、一部のWindowsショートカット(「Ctrl」+「Shift」+「+/-」等)が機能しなかった問題を修正
- 「Windows XP(ゲストOS)」に対して、ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」をインストールする際に発生し得た問題を修正
- Windowsアプリケーションに関連付けられたmacOSファイル(ホストOS)を開く場合に、Windows(ゲストOS)が起動しないケースが確認されていた問題を修正
- 「BIMcollab ZOOM」、3次元ソリッドCADシステム「TopSolid CAD」がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
- ゲームアプリケーション「APEX 3」の動作時に発生し得た、ズームイン(或いはズームアウト)に関する問題を修正
- Windows(ゲストOS)をサスペンドからレジュームした後に、macOS(ホストOS)のMaill.appを使用して、Windowsファイルを添付ファイルとして送信した場合に発生し得た問題を修正
- クラウドストレージ「Microsoft OneDrive for Business」を macOSと共有するオプションを有効にして使用した、同ストレージサービスが適切に共有されなかった問題を修正
- macOS(ホストOS)の「System Preferences(システム環境設定)」>「Dock」>「Automatically show and hide the Dock(Dockを自動的に隠す/表示)」オプションを有効化した状態で、ゲストOSのWindowsアイコンをクリックした後に、スタートメニューが開かなかった問題を修正
- macOS(ホストOS)に対してWindows(ゲストOS)のファイルをコピーする際に生じ得た問題を修正
- リモートコントロールソリューション「TeamViewer」において、カメラが機能しなかった問題を修正
- Coherence(コヒーレンス)モードで実行中のWindowsアプリケーションを最大化した場合に発生し得た問題を修正
- 仮想マシン内のイメージファイルから、「OS X Mavericks(OS X 10.9)」より古い版のMac OS X(ゲストOS)をインストールする場合に発生し得た問題を修正
- ゲストOSをCoherence(コヒーレンス)モードで実行してる場合に、macOS(ホストOS)がスリープモードに入らなかった問題を修正
オリジナルのリリースノートにも注記がありましたが、ゲストOS拡張機能(ドライバーソフトウェア)の「Parallels Tools」と ユーティリティパッケージの「Parallels Toolbox」を混同しないように注意して下さい。「Parallels Tools」は、Coherence(コヒーレンス)モード、マウスシンクロナイズ、タイムシンクロナイズ、ダイナミックレゾリューション、コピーアンドペースト、共有フォルダー、共有プロファイル等、ゲストOSとホストOSの統合等に使用されるゲストOS拡張機能に相当します。
「Parallels Desktop 13.1.1」リリース(2017年10月20日に追記)
米国時間2017年10月19日付にて「Parallels Desktop 13 for Mac 13.1.1 Build 43120(Parallels Desktop 13 Update 1 Hotfix 1)」がリリースされました。
Ver. 13を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、及びバグフィックス等が行われており、前版(Parallels Desktop 13.1.0)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- 「macOS High Sierra(macOS 10.13(ゲストOS))」において、「USB 3.0 Super Speed」が動作しなかった問題を修正
- USBインストールドライブから仮想マシンに対して、macOS(ゲストOS)をインストールする事ができないケースが確認されていた問題を修正
- 仮想マシンに対して「macOS Sierra(macOS 10.12(ゲストOS))」をインストールする事ができないケースが確認されていた問題を修正
- 一部のMac OS Xゲスト(「OS X Yosemite(OS X 10.10)」「OS X Mavericks(OS X 10.9)」「OS X Mountain Lion(OS X 10.8)」「OS X Lion(Mac OS X 10.7)」)において、マウス、及びキーボードが適切に動作しないケースが確認されていた問題を修正
- リカバリーパーティションからmacOS(ゲストOS)をインストールする場合に、macOSのバージョンを正しく検出できないケースが確認されていた問題を修正
- コンソールウインドウにおいて、稀にグラフィックスアーチファクト(例えば虹の様な)が発生するケースが確認されていた問題を修正
- 「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Hardware(ハードウェア)」>「CPU & Memory(CPUおよびメモリ)」>「Enable nested virtualization(ネストされた仮想化を有効にする)」オプションが選択され、且つクライアントHyper-V機能が有効化された仮想マシン(Windows 10(ゲストOS))が 適切に起動しなかった問題を修正
- インストール後に、「Applications(アプリケーション)」フォルダーにおける「Parallels Desktop.app」アイコンが有効化されないケースが確認されていた問題を修正
システム要件に前版からの変更はありません。64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「OS X Yosemite(OS X 10.10.5)」以降(「macOS High Sierra(macOS 10.13)」を含む)となっています(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Server 10.5」〜「10.13」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。