Parallels International GmbHより米国時間2017年1月10日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 12 for Mac 12.1.2 Build 41525(Parallels Desktop 12 Update 1 Hotfix 2)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。
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仮想マシンの全画面表示をアクティベート可能に
Ver. 12を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(「12.1.1 Build 41491」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- 全てのディスプレイをフルスクリーンで使用する、仮想マシンに向けた新たなオプション「Activating virtual machine shows all its spaces(仮想マシンの全画面表示をアクティベートする)」を導入(この機能は「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Options(オプション)」>「Full Screen(フルスクリーン)」を通じて有効化可能)
- 「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」を通じて入手可能な「Ubuntu」の仮想アプライアンスを、「Ubuntu 14.04 LTS(Trusty Tahr)」から「Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)」にアップグレード
- 別のアプリケーションウインドウの上に表示されるウインドウの不透明度と位置を決定する、Modality(モダリティ)ビューモードに向けたデフォルト設定を調整
- 「Fedora 25(ゲストOS)」に対してゲストOS拡張機能「Parallels Tools(for Linux)」をインストールした後に、GUIセッションが開始されなかった問題を修正
- マウスを再接続した後に、外部ディスプレイにおいてマウスが適切に機能しなかった問題を修正
- PDFとしてプリントを試みた場合に、GUIクライアント(Parallels Desktop.app)がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「OS X Yosemite(OS X 10.10)」以降(「macOS Sierra 10.12」を含む)となっています。Ver. 11.0にてサポートされていた「OS X Mavericks(OS X 10.9)」は、対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは、「Server 10.5」〜「10.12」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
「Parallels Desktop 12.1.3」リリース(2017年1月24日に追記)
「12.1.2 Build 41525」に引き続き、米国時間2017年1月23日付にて「Parallels Desktop 12 for Mac 12.1.3 Build 41532(Parallels Desktop 12 Update 1 Hotfix 3)」がリリースされました。当版では、GUIクライアント(Parallels Desktop.app)の起動毎に、macOS(OS X)の管理パスワードの入力を要求されていた問題、及び同状況下において、Problem ID 15380が報告されていた問題の修正が各々行われています。