「VMware Fusion Pro 26H1」リリース、「Virtual Machine Library」に仮想マシンのタイプスタンプを表示可能に

製品ラインの見直しから、無償化、カレンダーバージョニングの採用等、デスクトップハイパーバイザーにおいて各種の変革を進めているVMware by Broadcomより米国時間2026年5月14日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion Pro 26H1 Build 25388279」がリリースされ、Broadcomによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む4言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています(x86-64、ARM64両アーキテクチャーにおいてネイティブ実行可能な「Universal 2 Binary」としてビルドされており、ダウンロードする際にはBroadcomアカウントが必要となります)。

ARMベースのESXホストに対するリモート接続もサポート

「VMware Fusion Pro」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「VMware Fusion Pro 26H1」では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「VMware Fusion 25H2u1」からの主な変更点として以下の項目等が示されています。

  • タイムスタンプの記録と報告。「Virtual Machine Library(仮想マシンライブラリ)」に仮想マシンの作成日時と最終起動日時のタイプスタンプを表示可能に
    「Virtual Machine Library」のタイプスタンプ
    「Virtual Machine Library」における仮想マシンのタイプスタンプ
  • ARMベースのESXホストに対するリモート接続をサポートし、基本的な仮想マシンの操作を実行可能に
  • 新たに「Ubuntu 26.04 LTS(Resolute Raccoon)」「Fedora 43」「Fedora 44」「SLE 16(SUSE Linux Enterprise 16)」 「openSUSE Leap 16.0」「FreeBSD 15.0-RELEASE」をゲストOSとしてサポート。プリコンパイルされたカーネルモジュールを伴うゲストOS拡張機能「VMware Tools」が同梱され、自動インストール機能「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」オプション、共有フォルダー、ダイナミックレゾリューション等の諸機能を利用可能に(VMwareは、オープンソースのゲストOS拡張機能「open-vm-tools」の利用を推奨している)
  • SETUIDバイナリーによって実行されるオペレーション中に発生し得た「TOCTOU(Time-of-check Time-of-use)」の脆弱性を修正(ローカルの非管理者ユーザー権限を有する悪質な攻撃者が、この脆弱性を悪用して「VMware Fusion」インストールされているシステムにおいてroot権限に昇格する可能性があった)。この脆弱性に対しては、The Common Vulnerabilities and Exposures project(cve.mitre.org)からは「CVE-2026-41702」、VMwareセキュリティアドバイザリーからは「VMSA-2026-0003(high)」の共通脆弱性識別子が各々割り当てられている他、共通脆弱性評価システム「CVSS v3.0(Common Vulnerability Scoring System Version 3.0 Calculator)」のスコア値は「7.8」と設定されている

システム要件について

「VMware Fusion Pro 26H1」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Sequoia(macOS 15)」以降(「macOS Tahoe(macOS 26)」を含む)となっています。「VMware Fusion 13.6.4」にてサポートされていた「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」は対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのmacOSのサポートも「macOS Sequoia(macOS 15)」「macOS Tahoe(macOS 26)」となります)。また、既知の問題点を含むその他の詳細が、リリースノート、VMware Cloud Foundation Communities等を通じて確認可能となっています。

「VMware Workstation Pro 26H1」リリース、Windowsホストにおけるアプリケーションを64bit化

その他にもVMwareからは、米国時間2026年5月14日付にて、Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation Pro」のメンテナンスアップデートに相当する「VMware Workstation Pro 26H1 Build 25388281」もリリースされています。

「VMware Workstation」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「VMware Workstation Pro 26H1」では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、Windowsホスト(VMware Workstation Pro for Windows)におけるアプリケーションの64bit化が行われています(これによって、全てのバイナリー、ライブラリー、インストーラー、コンポーネント、及び関連サービスが64bitプロセスとして実行される事となります)。