「VMware Fusion Tech Preview 20H2」リリース、「DirectX 11」をサポート

投稿者 | 2020年5月19日

32コアの仮想CPU、128GBのRAM、4GBの共有グラフィックスメモリを割り当て可能に

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2020年5月18日、開発過程にある 次世代デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion Tech Preview(for macOS)」の最新プレビュー版(パブリックベータ「Fusion 2020 TP(May)」)に相当する「VMware Fusion Tech Preview 20H2 Build 16227879(e.x.p. 16227879 Jun)」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページを通じて、英語版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約614.47MB。当版は、現時点では開発過程にあるプレビュー版に相当します。何れの機能も正式なサポートを受ける事はできませんので、試用する場合には御注意下さい。バージョン表記は、現時点では暫定的に付されているものです。今後の開発過程において、正式なバージョン番号が決定されます)。

次世代版のテスト、評価等を主目的としたプレビュー版として位置付けられている当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス等が行われており、前版(「20H1 Build 15468164」)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善。Windows(ゲストOS)において MicrosoftによるマルチメディアAPI「DirectX 11(Direct3D 11)」を、Linux(ゲストOS)において「OpenGL 4.1」を各々サポート。この改善によって、ゲストOSにおいて 多数のゲームアプリケーションを新たに実行可能に
  • 仮想マシンにおいて、最大32コアの「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に対応
  • 仮想マシン毎に、最大128GBのRAM容量、4GBの共有グラフィックスメモリを割り当て可能に
  • 3Dハードウェア支援のグラフィックスをレンダリングするための、特別な非ルート「Sandbox」プロセスを使用する事によって、仮想マシンのセキュリティを劇的に強化。この改善によって、ホストOSからゲストOSの操作が隔離され、macOS(ホストOS)に対する特権昇格の実行可能性が大幅に低減
  • 外部GPUのサポートを改善し、ホストのレンダリングエンジンが eGPU機能を最大限に活用可能に(コミュニティによるフィードバックに感謝します!)

「DirectX 11(Direct3D 11)」の利用を開始するためには、ゲストOS拡張機能「VMware Tools」をアップグレードし、仮想ハードウェアの互換性バージョンを Ver. 18(virtualHW.version = “18”)に設定する必要があります。仮想マシンのハードウェアバージョンは、セッティングエディタを通じたGUIにて確認可能となっています(「Other(その他)」>「Compatibility(互換性)」。バージョンの変更は、仮想マシンが電源オフの状態にて行なう必要があります)。

システム要件と、Tech Previewの展開について

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「macOS Mojave 10.14」以降(「macOS Catalina 10.15」を含む)となっています(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.14」〜「10.15」となります)。

VMware Fusionは毎年、春から初夏にかけてTech Previewをリリースし、そこからGA版のビルドをリリースしていますが、今年からそのアプローチを変え、年間を通じて複数のTech Previewのブランチを構築して、アップデート(テストリリース)を継続して行くとの事です。

この度リリースされた「Tech Preview 20H2 Build 16227879」は その2回目のリリースに相当し、現在提供されているGA版(Ver. 11.5)とは別のブランチとして開発が進められています(プレビュー版に相当するため、安定性は保障されず、サポートを受ける事もできません。また、各版において試用期間も定められていますので御注意下さい)。また、Ver. 11.5をアンインストールする事なく、同一システムにインストールする事が可能となっていますが、排他でのみ実行可能となっています(両版を同時に実行する事はできません)。



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