「VMware Fusion 13.6.2」リリース、商用利用も含めた完全無償化に

VMware by Broadcomより米国時間2024年12月17日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 13.6.2 Pro Build 24409261(VMware Fusion 13 Update 6 Hotfix 2)」がリリースされ、VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む13言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています(x86-64、ARM64両アーキテクチャーにおいてネイティブ実行可能な「Universal 2 Binary」としてビルドされています)。

商用利用、教育機関、個人利用の如何を問わずして、全ユーザーに対して完全無償化に

「VMware Fusion 13.6」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「VMware Fusion 13.6.2」ではライセンス形態がアップデートされ、商用利用、教育機関、個人利用の如何を問わずして、全ユーザーに対して完全に無償化となりました。

これまでは、米国時間2024年5月14日付にてリリースされた「VMware Fusion 13.5.2」以降において、上位のPro版に関しては「Free for personal use (個人利用に限り無償)」としてフリーのライセンスキーが提供された後、米国時間2024年11月11日付にてポストされたVMware Cloud Foundation (VCF) Blog(公式ブログ)を通じて、商用利用、教育機関、個人利用の如何を問わずした、全ユーザーに向けた完全無償化が発表されていました。

そして、この度リリースされた「VMware Fusion 13.6.2」では、そこから更にユーザービリティが改善され、ライセンスキーの入力そのものが不要となっています(つまり「VirtualBox」等のように、ダウンロードするだけで利用可能なフリーウェアとなっています)。

尚、VMware by Broadcomからは、完全無償化へ移行した後も、新機能の追加や改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等の必要な開発を継続し、アップデートを迅速に提供する予定であるとの意向も示されています。

システム要件について

「VMware Fusion 13.6.2」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Ventura(macOS 13)」以降(「macOS Sequoia(macOS 15)」を含む)となっています。「VMware Fusion 13.5.2」にてサポートされていた「macOS Monterey(macOS 12)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのmacOSのサポートも「macOS Ventura(macOS 13)」〜「macOS Sequoia(macOS 15)」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、VMware Cloud Foundation Communities等を通じて確認可能となっています。

「VMware Workstation 17.6.2」について

その他にもVMwareからは、米国時間2024年12月17日付にて Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation」のメンテナンスアップデートに相当する「VMware Workstation 17.6.2 Pro Build 24409262」もリリースされています。

「VMware Workstation 17.6」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「VMware Workstation 17.6.2」では、「VMware Fusion 13.6.2」と同様に、ダウンロードするだけで利用可能な完全なフリーウェアとしてライセンスされている他、ユーザーからフィードバックが寄せられていた種々のバグに対するフィックス等が行われています。