「VirtualBox 7.2.2」リリース、Apple Siliconホストにおける安定性を改善

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Oracle Corporationより米国時間2025年9月10日、マルチプラットフォームに対応したオープンソースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」のアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 7.2.2 Build 170484（Oracle VM VirtualBox 7 Update 2 Hotfix 2）」がリリースされ、プロジェクトサイト、及びOracleによる公式ダウンロードページを通じて、macOS（Intel、Apple Silicon）、Windows、Linux、Solarisを対象としたバイナリーパッケージ、ソースコード、SDK（Software Development Kit）、PUEL（VirtualBox Personal Use and Evaluation License）に準拠したエクステンションパック（Oracle VM VirtualBox Extension Pack）が入手可能となっています（バイナリーとソースコードには、ライセンスとしてGPLv2（GNU General Public License Version 2）が適用されています。尚、Linuxホストにおいて「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「Software Updater（ソフトウェアの更新）」からもアップデート可能となっています）。

WoA（Windows On ARM）ホストにおける安定性も改善

「VirtualBox 7.2」を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている「VirtualBox 7.2.2」では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、WoA（Windows On ARM）をネイティブでサポートした「VirtualBox 7.2.0」からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 仮想化エンジンの改善。WoA（Windows On ARM）ホストにおいて、致命的なエラー（Guru Mediation）が発生して仮想マシンを起動する事ができなかった問題を修正
  • 仮想マシンが多数のスナップショットを有している状態で、GUIクライアント（Oracle VM VirtualBox Manager（Oracle VM VirtualBoxマネージャ））がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • スナップショットノードを削除した際に、エラー通知が表示されなかった問題を修正
  • ユーザーインターフェイス（GUI）関連の改善。エラー通知が早過ぎるタイミングで表示されようとした場合に、GUIクライアント（Oracle VM VirtualBox Manager（Oracle VM VirtualBoxマネージャ））がクラッシュしていた問題を修正
  • 仮想マシンリストから全ての仮想マシンを削除した際に、GUIクライアント（Oracle VM VirtualBox Manager（Oracle VM VirtualBoxマネージャ））がクラッシュしていた問題を修正
  • Linuxホストの起動時、或いは仮想マシンの追加時に、GUIクライアント（Oracle VM VirtualBox Manager（Oracle VM VirtualBoxマネージャ））がクラッシュしていた問題を修正
  • GUIクライアント（Oracle VM VirtualBox Manager（Oracle VM VirtualBoxマネージャ））のレイアウトにおいて、リサイズ時の制約が厳格過ぎていたバグを修正
  • ゲストOS拡張機能「Guest Additions」の変更時に、ネットワークステータスバーにおけるインジケーターのツールチップにおいて、IPアドレスが適切に表示されなかった問題を修正）をアップデート（ステータス）
  • 「Windows 11」ホストにおいて「Windows 10」からのレガシーなライト、ダークテーマを追加可能に
  • 「org.freedesktop.portal.Desktop DBus」サービスが利用可能な場合に、Linuxにおいて「xdgdesktopportal」プラットフォームテーマが強制されるべくした変更を適用し、ダークテーマにおけるメニューの視認性を改善
  • And many others…

システム要件について

「VirtualBox 7.2.2」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSはIntelホスト、Apple Siliconホスト共に「macOS Ventura（macOS 13）」「macOS Sonoma（macOS 14）」「macOS Sequoia（macOS 15）」「macOS Tahoe（macOS 26）」となっています。「VirtualBox 7.1」にてサポートされていた「macOS Big Sur（macOS 11）」「macOS Monterey（macOS 12）」は対象外となりますので御注意下さい（macOSホストは「Universal 2 Binary」ではなく、各アーテクチャーに向けたバイナリー（OSX.dmg、macOSAArch64.dmg）が個別に提供されています）。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、OTN（Oracle Technology Network）等を通じて確認可能となっています。