Oracle Corporationより米国時間2026年7月21日、マルチプラットフォームに対応したオープンソースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」のアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 7.2.14 Build 174565(Oracle VM VirtualBox 7 Update 2 Hotfix 14」がリリースされ、プロジェクトサイト、及びOracleによる公式ダウンロードページを通じて、macOS(Intel、Apple Silicon)、Windows、Linux、Solarisを対象としたバイナリーパッケージ、ソースコード、SDK(Software Development Kit)、PUEL(VirtualBox Personal Use and Evaluation License)に準拠したエクステンションパック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)が入手可能となっています(バイナリーとソースコードには、ライセンスとしてGPLv2(GNU General Public License Version 2)が適用されています。尚、Linuxホストにおいて「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「Software Updater(ソフトウェアの更新)」からもアップデート可能となっています)。
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セキュアブートにおける「DBX(失効署名データベース)」エントリーのアップデートプロセスを修正
「VirtualBox 7.2」を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている「VirtualBox 7.2.14」では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「VirtualBox 7.2.12」からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- 仮想化エンジンの改善。「Windows Hyper-V」を仮想化エンジンとして使用する際に、xsave機能を持たないCPUに対して「xcr0」のクエリーや設定が行われないようにすべくした仕様変更を適用
- Windowsインストーラーの改善。サービス基盤を介した「Visual C++」ランタイムの検出をサポート
- Windowsホストにおいて、Unicodeフォーマット(主にロシア語)におけるクリップボードのハンドリングを修正
- Linux(ホストOS)を対象として、「Linux kernel 7.2」をイニシャルサポート
- アップデートされた「RHEL 9.8(Red Hat Enterprise Linux 9.8)」「RHEL 9.9(Red Hat Enterprise Linux 9.9)」カーネル(何れもゲストOS)に対するサポートを修正
- ファームウェアインターフェイス「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)」の改善。セキュアブートにおけるDBX(失効署名データベース)エントリーのアップデート時に、「Windows 11」においてバグチェックや再起動が発生するケースが確認されていた問題を修正
- ファームウェアインターフェイス「BIOS(Basic Input/Output System)」の改善。ビルドの前提条件が簡素化され、すべての用途に向けてオープンソースの「NASM 2.16(Netwide Assembler 2.16)」以降が使用可能に
「YASM」からオープンソースのアセンブラー「NASM 2.16」へリプレイス
「YASM(Modular Assembler、モジュラーアセンブラー)」は既にメンテナンスが停止しているため、将来的には廃止される計画がありますが、ゲストOS拡張機能「Guest Additions」は「YASM(Modular Assembler)」を利用している数少ないパッケージの一つとなっています。これまでは「YASM(Modular Assembler)」の代わりに「NASM(Netwide Assembler)」を使ってビルドを試みても、コードのすべてが「NASM(Netwide Assembler)」に対応しているわけではないため、ビルドに失敗していましたが、「VirtualBox 7.2.14」における「BIOS(Basic Input/Output System)」の改善によって、オープンソースのアセンブラー「NASM 2.16(Netwide Assembler 2.16)」以降が使用可能となっています。
システム要件について
「VirtualBox 7.2.10」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSはIntelホスト、Apple Siliconホスト共に「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」「macOS Sequoia(macOS 15)」「macOS Tahoe(macOS 26)」となっています。「VirtualBox 7.1」にてサポートされていた「macOS Big Sur(macOS 11)」「macOS Monterey(macOS 12)」は対象外となりますので御注意下さい(macOSホストは「Universal 2 Binary」ではなく、各アーテクチャーに向けたバイナリー(OSX.dmg、macOSAArch64.dmg)が個別に提供されています)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、OTN(Oracle Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
「VirtualBox 7.2.16」リリース(2026年9月26日に追記)
米国時間2026年8月18日付にて「Oracle VM VirtualBox 7.2.16 Build 174877(Oracle VM VirtualBox 7 Update 2 Hotfix 16)」がリリースされました。
「VirtualBox 7.2」を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている「VirtualBox 7.2.16」では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、前版(VirtualBox 7.2.14)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- ユーザーインターフェイス(GUI)関連の改善。カタルーニャ語(Catalan)のローカライズをアップデート
- 仮想マシンフォーマットにおける標準規格 OVF(Open Virtualization Format)における「OVA(Open Virtualization Format Archive)」パッケージ(.ova)をインポートする際に発せられていた警告の表示を修正
- アクセスする事ができない仮想マシンに対するハントリングが適切に行われるべくした改善を適用
- VMware互換の仮想グラフィックスコントローラー「VMSVGA」における3Dグラフィックスのパフォーマンスを改善
- ビデオレコーディング機能の改善。多数のディスプレイの更新後に録画を停止した際に、処理がハングアップしていた問題を修正
- 「OpenSSL 4.0」のビルドに失敗していた問題を修正
- Linuxホストにおいて、特権レベル間の移行時間を短縮し、ソフトウェアの堅牢性を高めるフレームワーク「Intel FRED(Flexible Return and Event Delivery)」をサポート
- ディスプレイサーバーとして「Wayland」を実装したLinux(ホストOS、ゲストOS)において、共有クリップボードのハンドリングを改善
- 「RHEL 9.8(Red Hat Enterprise Linux 9.8、ゲストOS)」カーネルに向けたサポートを修正(カーネルモジュール(vboxguest)をビルドする事ができなかった問題等を修正)
現在、アクティブにメンテナンスされているのは「VirtualBox 7.2」のみになります。旧版を対象としたアップデートリリースは行われていません。