試験的な取り組みながら、Linuxゲスト、OS Xホスト間において、コピーアンドペーストを実現
米国時間2016年10月26日より、新たにGPLv2(GNU General Public License Version 2)に準処したオープンソースソフトウェアとしてリブランドされている、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Veertu Desktop」ですが、同仮想化ソフトウェアにおいて、Linux(ゲストOS)、macOS(ホストOS)間でのコピーアンドペースト機能の試験的な取り組みが報告されています。サポートの現状等が、米国時間2016年11月11日付の公式Twitter等を通じてアナウンスされていますので、当エントリではその内容等を簡単に纏めてみたいと思います。
上記の機能は、現時点(現行GA版のVer. 1.2の段階)では 試験的に実装される内部ユーティリティとしてテストされており、公式なサポートを受ける事はできませんので、試用する場合には御注意下さい。機能を有効化するための主な手順は、以下の通りとなっています(要管理者権限)。
- Linux(ゲストOS)に「xclip」がインストールされている事を確認。インストールされていない場合には、パッケージ管理システム「APT(Advanced Packaging Tool)」を通じてインストール(「Terminal(端末)」のコマンドラインを使用)
sudo apt-get install xclip
- 続いて「linux.c」を「linux」としてコンパイル
gcc -o linux linux.c
- 次に以下のコマンドを実行
sudo ./linux &
最後のコマンドを実行した後に、既に最新のツールが存在する旨を伝えるメッセージが返されるケースがありますが、このメッセージは無視しても良いとの事。当該ユーティリティは バックグラウンドで動作しているので、宜しければ試してみて下さい、だそうです。
尚、Linux(ゲストOS)に向けた その他のサポート状況は、透過的なマウスカーソルの移動を実現するマウスシンクロナイズが、ゲストOS拡張機能「VMware Tools」のオープンソース実装「open-vm-tools」の「vmmouse」によって機能する事が確認されています。