Oracle Corporationより米国時間2026年6月16日、マルチプラットフォームに対応したオープンソースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」のアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 7.2.10 Build 174163(Oracle VM VirtualBox 7 Update 2 Hotfix 10)」がリリースされ、プロジェクトサイト、及びOracleによる公式ダウンロードページを通じて、macOS(Intel、Apple Silicon)、Windows、Linux、Solarisを対象としたバイナリーパッケージ、ソースコード、SDK(Software Development Kit)、PUEL(VirtualBox Personal Use and Evaluation License)に準拠したエクステンションパック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)が入手可能となっています(バイナリーとソースコードには、ライセンスとしてGPLv2(GNU General Public License Version 2)が適用されています。尚、Linuxホストにおいて「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「Software Updater(ソフトウェアの更新)」からもアップデート可能となっています)。
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Waylandゲストにおいて拡張データ制御プロトコルを初期サポート
「VirtualBox 7.2」を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている「VirtualBox 7.2.10」では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「VirtualBox 7.2.8」からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- 「CentOS 10(ゲストOS)」の起動時にエラー(エラーメッセージ「Fatal glibc error: CPU does not support x86-64-v3(仮想CPUが必要な命令セットをサポートしていない)」)が発生して、ブートプロセスが途中で停止していた問題を修正
- デバイス、及びEFI(Extensible Firmware Interface)関連の改善。ARMベースの仮想マシンに割り当てられたRAMが1024MiB未満の環境において発生した、仮想マシンの起動に関する問題を修正
- USB関連の改善。Apple Siliconベースの「macOS 26.4.1(macOS Tahoe)」におけるヘッドレス仮想マシンに対してUSBデバイスする事ができなかった問題を修正
- ストレージ関連の改善。ゲストOSがVirtio-SCSIデバイスをSSDデバイスとして認識しなかった問題を修正
- デバッグログ生成をトリガーする「Intel e1000」ネットワークドライバーのエミュレーションコードにおける問題を修正
- 「OS/2 eComStation 1.2r(ゲストOS)」の起動を妨げていたIntel e1000」ネットワークドライバーのエミュレーションコードにおける問題を修正
- Linuxホスト(Debian GNU/Linux 13.4(Trixie)等)において生じたカーネルエラーに因して、仮想マシンを起動する事ができないケースが確認されていた問題を修正
- 「openSUSE 16.0」カーネルにて、カーネルモジュールのビルドに失敗するケースが確認されていた問題を修正
- Linuxホスト、Linuxゲスト双方において「Linux kernel 7.1」をイニシャルサポート
- Linuxホスト、Linuxゲスト双方を対象として、「RHEL 9.8(Red Hat Enterprise Linux 9.8)」に向けた追加の修正(ゲストOS拡張機能「Guest Additions」において、カーネルモジュールをビルドする事ができなかった問題等)を適用
- And many others…
システム要件について
「VirtualBox 7.2.10」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSはIntelホスト、Apple Siliconホスト共に「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」「macOS Sequoia(macOS 15)」「macOS Tahoe(macOS 26)」となっています。「VirtualBox 7.1」にてサポートされていた「macOS Big Sur(macOS 11)」「macOS Monterey(macOS 12)」は対象外となりますので御注意下さい(macOSホストは「Universal 2 Binary」ではなく、各アーテクチャーに向けたバイナリー(OSX.dmg、macOSAArch64.dmg)が個別に提供されています)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、OTN(Oracle Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
「VirtualBox 7.1」系はサポートを終了
「VirtualBox 7.1」系は、米国時間2026年4月21日付にてリリースされた「Oracle VM VirtualBox 7.1.18 Build 173720(Oracle VM VirtualBox 7 Update 1 Hotfix 18)」が最後のリリースとなっています。今後はバグフィックス、セキュリティ修正等のメンテナンスは行われませんので御注意下さい。macOS(ホストOS)に関しては、「macOS Monterey(macOS 12)」までのサポートが終了となっています。
「macOS Monterey(macOS 12)」のホストOSとしてのサポートが終了したため、故Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏が封筒から取り出した初期デザインの「MacBook Air(最終モデルは「13-inch, 2017」)」では、「VirtualBox 7.1.18」が実行可能な最後の版となります。