Corel CorporationグループのParallels International GmbHより米国時間2022年10月12日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac App Store Edition」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.8.0 Build 23810」がリリースされ、現在Mac App Storeを通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。
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アプリケーション内のオファーを通じて、「Windows 11(ゲストOS)」をダウンロード、インストール可能に
Ver. 1を対象としたアップデートリリースとして位置付けられ、「Parallels Desktop 18.0.0」をベースとする当版では、機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われています。
前版(Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.7.3)からの主な変更点は、「Parallels Desktop 18.0.0」リリース時と同じ項目がリストされていますので、リリースノートを翻訳した前記のポストを御参照下さい。
「Windows 8.1」以前をサポートする最後の版に
MicrosoftがレガシーなWindows OS(「Windows 2000」「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」「Windows 8」「Windows 8.1」)のドライバー署名のサポートを停止したために、これらのOSのメンテナンス、及びセキュリティアップデートを受ける事ができなくなりました。
結果として「Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.8.0」は、前記のレガシーなWindowsに対して ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」を提供する最後の版となります。
「Parallels Tools」をインストールしなくても、前記のレガシーなWindows(ゲストOS)をインストールして実行する事は可能ですが、Windows(ゲストOS)の自動インストール、Coherence(コヒーレンス)モード、グラフィックス、及びゲームアプリケーションのアクセラレーション、幾つかの共有、統合機能(共有フォルダー、共有アプリケーション、共有プロファイル等)が適切に機能しない(或いは満足のいくパフォーマンスを得る事ができない)状態になる事が想定されます。
システム要件について
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Big Sur(macOS 11.1)」以降となっています。「Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.7」にてサポートされていた「macOS Mojave(macOS 10.14)」「macOS Catalina(macOS 10.15)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Mac OS X Server 10.5」〜「macOS Monterey(macOS 12)」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
「macOS Ventura」への対応について
App Storeでは、GA版としてリリースされていないプロダクトに関する言及が禁止されているため、Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「macOS Ventura(macOS 13)」に関する記述がありませんが、「Parallels Desktop 18」と同様に、当版においても ゲストOS、ホストOSとしての試験的なサポートが進められていると予想されます。
「Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.8.1」リリース(2022年12月2日に追記)
米国時間2022年12月1日付にて「Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.8.1 Build 23812(Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1 Update 8 Hotfix 1)」がリリースされました。
Ver. 1を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、前版(Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.8.0)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- GoogleによるSOO(Single Sign-On シングルサインオン)ソリューション「Sign in with Google(Googleでサインイン)」を通じて認証した場合に、「Error 400」が発生していた問題を修正
- ホストOS(macOS)、ゲストOS間において共有フォルダーを有効化した場合に発生していた問題を修正
- Intel Macにおいて、「Linux kernel 5.19」以降をサポート
- 種々の安定性関連の問題、セキュリティ関連の問題を修正
「Windows 8.1」以前のサポートを終了
MicrosoftがレガシーなWindows OS(「Windows 2000」「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」「Windows 8」「Windows 8.1」)のドライバー署名のサポートを停止したために、これらのOSのメンテナンス、及びセキュリティアップデートを受ける事ができなくなりました。
結果として、米国時間2022年10月12日付にてリリースされた「Parallels Desktop for Mac App Store Edition 1.8.0」が、前記のレガシーなWindowsに対して ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」を提供する最後の版となり、当版では これらのゲストOSはサポートされていません。
「Parallels Tools」をインストールしなくても、前記のレガシーなWindows(ゲストOS)をインストールして実行する事が可能となるかも知れませんが、Windows(ゲストOS)の自動インストール、Coherence(コヒーレンス)モード、グラフィックス、及びゲームアプリケーションのアクセラレーション、幾つかの共有、統合機能(共有フォルダー、共有アプリケーション、共有プロファイル等)が適切に機能しない(或いは満足のいくパフォーマンスを得る事ができない)状態になる事が想定されます。
システム要件について。「macOS Ventura(macOS 13)」を正式にサポート
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Big Sur(macOS 11.1)」以降となっています。Ver. 1.7にてサポートされていた「macOS Mojave(macOS 10.14)」「macOS Catalina(macOS 10.15)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Mac OS X Server 10.5」〜「macOS Ventura(macOS 13)」となります)。「macOS Ventura(macOS 13)」のGAリリースに伴い、当版より同オペレーティングシステムが、ホストOS、ゲストOSとして正式にサポートされています。